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大学生が不登校の生徒支援 オンラインで学習、悩みに耳傾ける



小学3年の男児にオンラインで学習支援する学生=各務原市内
小学3年の男児にオンラインで学習支援する学生=各務原市内

 岐阜聖徳学園大と岐阜大、中部学院大の学生たちが今月から、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を活用し、岐阜市の不登校の小中学生向けに学習や心のケアを支援する取り組みを始めた。週1回40分間、子どもたちとマンツーマンで対応し、勉強を教えるほか、悩み相談にも応じている。学生たちは「画面越しだと程よく距離ができて話しやすいのではないか。学習意欲を高めるきっかけにしてほしい」と手応えをつかんでいる。

 「9引く3は何かな」。中部学院大教育学部2年の男子学生(20)は29日、小学3年の男児とオンラインでつなぎ、算数を教えていた。楽しみながら学んでもらえるよう、問題に正解すると画面に映ったパネルが1枚ずつ消えていき、動物のイラストが見える工夫をした。男児は「分かった、ペンギンだ」と歓声を上げていた。男子学生は「距離を近づけるためにICT(情報通信技術)を駆使した。喜ぶ顔を見ると、やったかいがあったと思う」と笑顔を見せる。

 活動は、学生24人が所属する学習支援サークル「アマビエ学生連合」が企画した。岐阜市教育委員会も連携し、学校や家族から要望を聞き取り、子どもと学生のマッチングを図っている。学生たちは担任や保護者らと会って方針を決め、この1カ月で希望があった9人を支援してきた。

 サークル代表で岐阜聖徳学園大教育学部3年の田中悠貴さん(21)が新型コロナウイルスによる長期休校中、一般社団法人で子どもに宿題を教えた経験がきっかけになった。休校明け後も子どもたちの力になりたいと、ゼミの担当教授に相談したところ、教授の仲間同士のつながりで他の大学の学生にも輪が広がり、7月にサークルを立ち上げた。

 小学5年の女児を受け持つ岐阜大地域科学部4年の女子学生(22)は「(子どもたちの)前向きさが伝わってくる。教えるだけでなく、考えや意見を双方向でやり取りしたい」と話す。

 市教委によると、昨年度の市内の不登校の小学生は前年度比4人増の191人、中学生は同49人増の437人と増加傾向にある。同市の早川三根夫教育長は「社会とのつながりを断ち切らないよう、力になってほしい」とエールを送る。

カテゴリ: 教育 新型コロナウイルス