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点字図書など1カ所に集約 県図書館、バリアフリーコーナー開設



県図書館に開設された「バリアフリーコーナー」=岐阜市宇佐
県図書館に開設された「バリアフリーコーナー」=岐阜市宇佐

 岐阜県図書館(岐阜市宇佐)は10月から、点字図書などをそろえた「バリアフリーコーナー」を設置した。新型コロナウイルス感染防止のため3月から休止していた「視覚障がい者向け対面読書サービス」も同月、オンライン限定で再開。同館は「全ての人に読書を楽しんでもらえる環境づくりを進めていきたい」とする。

 バリアフリーコーナーは1階奥に設置。点字図書や朗読CDのほか、音声とともに画面上に文章や挿絵がついた「デイジー図書」、外国人や発達障害の人にも分かりやすく表現された「LLブック」などがそろう。文字や画像を大きくして見ることができる拡大図書器など読書支援の機器もある。これまで館内に分散して置いていたものを1カ所に集約した。

 対面読書サービスは、当面はパソコンでのビデオ会議システムを使ったオンライン限定。利用者の希望に応じて、音訳ボランティアが希望図書を朗読する。質問など双方向のやり取りもできる。

 10月29日、報道向けに利用風景が公開された。視覚障害のある男性(60)=大垣市=が、社会福祉士の資格取得を目指してサービスを利用。「新・社会福祉士養成講座」のテキストの中から、社会保障に関する項目の朗読を依頼した。同館の専用室でボランティアがテキストを読み上げると、男性はパソコンを介して、質問や再読の要望をしながら「読書」を進めた。

 新型コロナで休止する前も対面読書サービスを利用していた男性。休止期間は、スキャナーの音読機能を使って勉強したが、時間は2~3倍かかったという。「朗読の専門家に読んでもらうことで、理解力が高まるし、テキストのあちこちに散らばる情報を集約することができる。オンラインだから(図書館に行く)移動の負担がない」と話した。

 利用は無料で事前予約制。問い合わせは同館、電話058(275)5111。

カテゴリ: くらし・文化 教育