光輝く「丸窓電車」 旧名鉄美濃駅でライトアップ
岐阜県美濃市広岡町の旧名鉄美濃町線美濃駅で、保存車両のライトアップと撮影会が行われた。美濃まつりなどイベントに合わせたライトアップはあったが、単独で行うのは初めて。駅や車両の管理などをしている旧名鉄美濃駅保存会が企画し、大勢の鉄道ファンや写真愛好者が駆け付けた。
美濃町線新関-美濃間は1999年に廃線。旧美濃駅には、かつて市内を走行した4両が展示されている。中でも「丸窓電車」として知られる1926年製造のモ510の車両などは人気が高いという。4両のうちの一つ、モ870の車両で塗装が必要になったことから、イベントを通じて修繕費用を集めようと企画され、会場では記念のクリアファイルを販売した。
架線がなく電気は通っていないが、保存会メンバーが車内の電灯、ヘッドライトやテールライトなど全ての電気がつくように配線。数時間にわたって撮影する人もいた。親子3人で撮影に訪れた男性(44)=名古屋市=は「駅には何度も来ているが、昼間と違った雰囲気で楽しめた」と話した。
日中はシンガー・ソングライターの松山隆宏さんのコンサートも行われた。