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バスの自動運転実証実験 岐阜市が公道で実施



 岐阜市は12日から15日までの4日間、自動運転の小型バスに市民を乗せて市中心部の公道を走る実証実験を行う。自動運転の実証実験でバスを使うのは県内で初めて。運行ルートはJR岐阜駅と柳ケ瀬商店街を循環する「柳バス」と同様で、市は路線バスへの導入を目指し、課題を検証する。

 運転手の人手不足解消など持続可能なまちづくりの一環で市は自動運転に着目し、本年度予算に930万円を計上した。群馬大(前橋市)と、同大が立ち上げたベンチャー企業「日本モビリティ」が車両と運転技術で協力する。ハンドルやブレーキなど基本的な操作を自動化した「レベル2」に相当し、岐阜乗合自動車(岐阜バス)のドライバーが運転席に座る。

 車両には位置測定ができる受信機と障害物を検知するレーザーセンサー、信号の色を識別する全方位カメラを搭載。事前にコースを走行してプログラミングされたルートだけを走れる。前方で複数の車が駐停車するなど複雑な状況になった場合は、運転手が手動運転に切り替える。

 JR岐阜駅前と岐阜市金町の金公園を乗降場所に、柳ケ瀬商店街を囲むようにして長良橋通りと金華橋通りを左回りに1周する約3キロを1日5便運行する。1便当たりの乗車人数は、手動運転に切り替わった時のための補助の運転手1人と説明役の市職員1人、公募の中から抽選で選ばれた市民5人を予定している。

 9日は柴橋正直市長ら関係者による試乗会が、実験とほぼ同じ運行ルートで行われ、時速20~25キロほどでまちを巡った。日本モビリティの小木津武樹会長は「現状では交通環境が複雑なほど運転手が介入する必要がある。交通量の多い場所でどう対応するかを見ていく」と話した。同社は全国各地で自動運転の実証実験を展開し、来年には一定条件下で運転手に代わってシステムが走行を担う「レベル3」相当の実験に乗り出せそうだという。

 柴橋市長は「路上駐車をなくすなど、実用化には市民の協力も不可欠になる。理解を広げて、公共交通のさらなる進化を目指していく」と語った。

カテゴリ: 動画 社会




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