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子孫繁栄「石棒」人気投票、斬新イベント 撮影会やミルクなど縄文食提供



11日から実施される石棒のイベントへの参加を呼び掛ける飛騨市文化振興課の三好清超さん=同市役所
11日から実施される石棒のイベントへの参加を呼び掛ける飛騨市文化振興課の三好清超さん=同市役所

 縄文時代の祈りの道具「石棒」の全国有数の出土数を誇る岐阜県飛騨市は11~23日、石棒の魅力を伝えるイベントを開催する。石棒の人気投票を中心とした斬新な試みを通じ、文化財保全の重要性を訴える。

 石棒は子孫繁栄を願う5千~3千年前の遺物。市内で千本以上が出土しており、同市宮川町塩屋地域で取れる「塩屋石(しおやいし)」で作られたことが判明している。工程が観察できる例は全国でも珍しく、全国の研究家の脚光を浴びている。

 幅広い層の注目を集めるため、市は石棒の人気投票を行う。石棒で有名な長野県佐久地域と東京都国立市の研究者団体が協力。会員制交流サイト(SNS)に石棒の画像を投稿し「いいね」の数で地域別の人気を競う。11日夜にはテレビ会議システム上でオープニングイベントも開催する。

 現実のイベントでも石棒の知名度を高める。飛騨市古川町弐之町の喫茶店「FabCafe Hida」では、縄文時代から食べられていたというえごまを入れたミルクと、石棒形の焼き菓子を提供。店内の3Dプリンターで手のひらサイズの石棒の模型を出力することもできる。期間は12~23日。

 市文化振興課の三好清超さん(43)は「いろんな角度から文化財の価値を伝えて、市の持続可能な財産にしたい」と意気込む。

 イベントは他にも博物館の見学会や石棒の撮影会など多数。特設サイトで申し込みを受け付けている。

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