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玉宮の客引き行為に過料 岐阜市が条例素案、違反者公表も



 岐阜市は、飲食店が立ち並ぶ名鉄岐阜駅前からJR岐阜駅北の玉宮地区にかけてを客引き行為の禁止区域に指定する条例の素案をまとめた。道路や公園など公共の場所での客引きが対象で、違反者には氏名の公表や5万円以下の過料を科す罰則を盛り込んだ。条例が制定されれば、県内の自治体では初となる。

 市は12月1日までパブリックコメント(意見公募)を行い、最終案を策定する。来年の市議会3月議会に提出し、来年4月に一部を施行、同10月に違反者への過料など規制に関する条項の施行を目指す。

 条例案は客引きや勧誘(スカウト)に加え、客引きや勧誘の目的で路上などで待つ行為も禁じた。路上で歩行者に近寄って「居酒屋を紹介します」などと声をかけることはできなくなる。一方、店舗の敷地内からの声掛け、禁止区域でのチラシやティッシュの配布、「安くなっていますよ」といった呼び掛けなど、不特定多数への行為は規制されない。

 市が8月中旬に1週間、岐阜駅北周辺区域で午後6時と同9時の実態調査をしたところ、10~23人の客引きがいた。同じ日程で区域を訪れた288人に実施したアンケートでは、客引きについて43%が「通行の邪魔になる」と回答し、「店舗を案内してくれて便利」はわずか8%だった。また全体の63%が客引き規制条例の制定に賛成した。

 客引きの規制を巡っては、風営法と県迷惑行為防止条例で禁止しているが、主にスナックやキャバクラといった風俗営業店が対象。玉宮地区に多い居酒屋など飲食店は進路に立ちふさがるなど執拗(しつよう)なものに限って県条例で禁じている。

 市によると、同様の客引き条例は全国27自治体が制定し、東海3県では名古屋市にある。岐阜市と同じ中核市は千葉県柏市、群馬県前橋市など4市が制定している。

カテゴリ: 政治・行政