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自民県連内くすぶる多選批判 岐阜県知事選告示まで2カ月



古田肇知事
古田肇知事

 岐阜県知事選に向け、自民党県連の対応がまとまらない異例の事態となっている。古田肇知事(73)は約1カ月前に5選を目指し出馬表明したが、これまで知事選で推薦を出して古田氏を支えてきた県連は内部で意見が割れ、支持や不支持を決めることができていない。13日の3者会談でも議論は平行線に終わり、結論は出なかった。告示が約2カ月後に迫る中、先行きが見通せない状況となっている。

 県連内の支持・不支持の構図は複雑だ。県選出国会議員の5人は10月、新型コロナウイルス対策の継続などを求めて5選支持の覚書を作成し、県議側に提示した。一方の県議側は、県政自民クラブ所属の31人を対象とした支持・不支持の無記名アンケートを実施し、19人が不支持を表明。県議と古田氏のコミュニケーション不足や多選批判などを背景に、慎重論が大勢となっている。

 幹部の一部は県出身の中央官僚に出馬を独自に打診しているが、官僚は古田氏の勇退を出馬条件の一つとしており、現状は環境が整っていないと見ているという。古田氏が出馬の意向を崩さない一方、幹部は古田氏に出馬取り下げを求め続け、行き詰まっている。

 影響は古田氏を支持してきた各種団体にも広がっている。これまでは県連が推薦を決めるのに合わせて団体が一斉に推薦状を出していたが、今回は困難な状況。新人擁立の場合の選挙準備の期間も短くなっており、有力団体の代表者は「県連が決める前に推薦状を出すわけにはいかない。早く決めてほしい」と注文する。

 古田氏の支持・不支持を問わず、それぞれが「県連を割らない(分裂させない)」を合言葉に動いているが、一部の国会議員やベテラン県議は、それぞれ仲間を増やそうと若手県議に迫ったり、会派内の"敵対勢力"の動向を探ったりするなど、対立は深まるばかり。ベテラン県議は「どのように収拾がつくか見通せない」と頭を抱える。

 県政自民クは県議会の全議席の3分の2を超える31人もの大所帯で、全体のコンセンサスを得にくいという事情はある。ある県議は「県民不在の議論で、メンツ争いをしているだけ。有権者がどのように受け止めるかが心配だ」と話す。

カテゴリ: 政治・行政 知事選