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「岐阜マン」じわり人気 ゆるいタッチ、コロナ禍の癒やしに



単行本を手に笑顔を見せる塚原裕基さん=美濃市俵町、エムエム・ブックス
単行本を手に笑顔を見せる塚原裕基さん=美濃市俵町、エムエム・ブックス

 岐阜県郡上市八幡町出身のイラストレーター塚原裕基さん(43)=名古屋市瑞穂区=が今春、エムエム・ブックス(美濃市俵町)から出版した県内各地の魅力を紹介する漫画「岐阜マン」。独特のゆるいタッチで描かれ、読者からは「新型コロナウイルス禍の癒やしになる」としてじわりと人気を広げている。

 主人公は岐阜の「岐」の字をかたどった髪の毛が目を引く岐阜マン。親友の猫やオオサンショウウオらとともに各地の魅力あるスポットを訪ね歩く。旧中山道の御嶽宿では名鉄広見線の車両と川の字で寝るなど、予想外な展開とほっこりするオチがくせになる。

 岐阜マンは当初、塚原さんが応援するサッカーJ3のFC岐阜のキャラクターとして考案。普段は会社員として働く傍ら、幼い頃から絵を描くのが好きで、独学で漫画を描き続けてきた。妻(40)の後押しもあり、09年にフリーペーパーで岐阜マンの連載を開始し、岐阜や愛知、京都で配布してきた。今回は過去の作品から厳選した22話に、書き下ろしの3編を加えて単行本化した。

 漫画で紹介する土地は、いずれも亜澄香さんと訪れて取材した。岐阜市を皮切りに、10年かけて全42市町村を回りきった。「最初は自分の絵を見てほしいと思って描いていたが、旅を重ねるうちに地域の魅力を知ってほしいと思うようになった」と振り返る。8日には、新型コロナの影響で見合わせていた単行本化記念イベントの開催にこぎ着けた。会場はFC岐阜の試合会場の岐阜メモリアルセンター(岐阜市長良福光)。ファンら40人以上が、サインと似顔絵を求め列をなした。

 塚原さんは「岐阜マンの原点でもある好きなチームの試合会場で、多くの人に来てもらえた。感謝しかない」と笑顔。そして、「制作を通じて岐阜に住んでいた頃は気付かなかった地元の魅力に触れることができた」と今後の活動への意欲を語った。

 1冊税込み1430円。エムエム・ブックスのホームページなどで販売中。

カテゴリ: くらし・文化 エンタメ