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「吹雪で動けない」風雪の中、遭難者救助 穂高岳山荘の2人表彰



遭難者の救助に尽力し、表彰を受ける谷口英輝さん(右)と山本実さん(中央)=高山署
遭難者の救助に尽力し、表彰を受ける谷口英輝さん(右)と山本実さん(中央)=高山署

 岐阜県警高山署は、北アルプスの遭難者を悪天候の中でも果敢に助けたとして、高山市奥飛騨温泉郷神坂にある穂高岳山荘の従業員2人に感謝状を贈った。

 表彰を受けたのは、谷口英輝さん(33)=飛騨市神岡町江馬町=と山本実さん(30)=高山市神明町。署によると、奥穂高岳(3190メートル)で10月、登山中の60代男性から「吹雪で道が分からず、動けない」と119番があった。県警は悪天候でヘリコプターによる救助ができないため、山荘に出動を依頼した。

 氷点下10度の体感温度と、目が開けづらいほどの風雪。山荘から1キロほど離れた山頂近くで午後4時前、身動きの取れない男性を見つけた。日没が迫る中、歩けない男性を交互に背負い、1時間半かけて岩場を下った。男性は回復し、翌日自力で下山した。

 谷口さんは「無事に連れて帰ることができて良かった」、山本さんも「安全に下山させようとの思いだった」と振り返った。田口慎治署長は「とてつもない危険を冒して助けてくれた」と活躍をたたえた。

カテゴリ: 事件・事故 社会