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交通死亡事故「魔の時間」11、12月の午後5~6時台 歩行者注意



横断歩道を渡る際に気を付けるべきことを警察官から学ぶ高齢者=各務原市那加萱場町、イオンモール各務原
横断歩道を渡る際に気を付けるべきことを警察官から学ぶ高齢者=各務原市那加萱場町、イオンモール各務原

 交通死亡事故が多発する11、12月は、特に午後5~6時台に歩行者が被害に遭うケースが多い―。岐阜県警交通企画課は、昨年まで過去5年間の交通事故分析の結果を発表し、事故が増加する年末に向けて主に被害に遭いやすい高齢者に向けた啓発に力を入れている。

 分析によると、438件あった死亡事故のうち、月別で12月は最多の48件、11月は1月に続いて3番目に多い42件に上った。計90件のうち半数近い40件は車が歩行者をはねた事故で、時間帯でみると午後5~6時台が13件と約3割を占めていた。日没時刻が早まり、帰宅ラッシュ時に周囲が暗くなっていることが影響しているとみられる。

 「明るい色の服装を選んだり、反射材を付けたりして、自分の存在をドライバーに伝えることが大切ですよ」。各務原市那加萱場町のイオンモール各務原で、買い物に訪れた高齢者たちが歩行時に出合いがちな危険な交通場面を学べるシミュレーターを体験し、警察官から夕暮れ時に歩行する際に気を付けるべきことについて説明を受けていた。

 県警は高齢者が集まる商業施設などでの交通安全啓発活動に乗り出しており、その一環。夕暮れ時は走行中のドライバーから見て反対車線側の右から横断してきた歩行者の発見が遅れて死亡事故につながるケースが多いといい、警察官が「横断中の左右の安全確認もしっかりとしてほしい」とアドバイスしていた。

 県警交通部によると、今年の交通事故死者数は19日現在、37人(前年比36人減)とほぼ半減。減少数、減少率とも、都道府県別で「全国1位」となっている。新型コロナウイルス感染拡大に伴う移動自粛要請で4、5月の県内主要道路の交通量が前年同月比で約8割にとどまったことが要因の一つ。それでも6月以降の交通量は9割超まで回復しており、交通企画課は「11、12月は例年と同様に事故が多発する時期として、街頭監視活動や広報啓発活動、取り締まりなど事故抑止に向けた取り組みに力を入れていく」とする。

カテゴリ: 事件・事故 社会