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飛騨高山の漬物作り「菜洗い」で冬支度



昔ながらの飛騨の風情あふれる冬支度を披露した小川での菜洗い=高山市上岡本町、飛騨の里
昔ながらの飛騨の風情あふれる冬支度を披露した小川での菜洗い=高山市上岡本町、飛騨の里

 飛騨高山の昔ながらの冬支度行事「菜洗い」が22日、岐阜県高山市上岡本町の観光施設「飛騨の里」で行われ、漬物作りのため、合掌家屋を背景に小川で野菜を洗う風情あふれる光景に観光客らが見入った。

 各家庭での長い冬に向けた保存食の漬物作りは飛騨の伝統。50年以上前までは材料の赤カブや大根、白菜など大量の野菜を川などで洗う作業が地域コミュニティーに根付き、この時季の風物詩だった。幕末から明治初期の飛騨人の暮らしをまとめた地誌「斐太後風土記」にも、にぎやかな菜洗いの様子が描かれている。

 小川に設けた洗い場では同施設で工芸品講師を務める今井愛子さん(72)=同市越後町=と、岩畑正子さん(81)=同市名田町=が菜洗いを実演。施設内で採れた赤カブやダイコン、白菜約15キロずつをたわしで丁寧に洗って土を落とした。

 洗った野菜は同施設で漬物にし、年明けに振る舞ってきたが、今回はコロナ防止で中止したため、洗う野菜の量は例年の3分の1ほど。観光客はしきりにカメラのシャッターを切り、飛騨情緒を味わっていた。

カテゴリ: くらし・文化 写真ニュース