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下呂観光じわり回復 コロナ後見据え「資源」積極発信



萩原宿で醸造店や造り酒屋などを巡った参加者ら=下呂市萩原町萩原
萩原宿で醸造店や造り酒屋などを巡った参加者ら=下呂市萩原町萩原

 日本三名泉の下呂温泉を擁する岐阜県下呂市では、地域の自然や歴史、文化といった資源を活用するエコツーリズムと、観光地域づくりのかじ取り役を担う観光地域づくり法人(DMO)の連携した取り組みが成果を挙げている。リピーターを増やし、新型コロナウイルスの影響で激減した観光客数も徐々に回復。11月15、16日に同市で開かれた全国エコツーリズム大会では、地域資源を全国の観光関係者に発信するとともに、市民が「宝」となる資源に磨きをかけようと決意を新たにした。

 大会2日目、市街地の萩原地域。軽妙な語り口のガイドに連れられ、エコツアーの参加者がやって来た。金山地域のボルダリングや小坂地域の電動自転車ツアーなど5コースあり、萩原地域では、宿場の歴史や造り酒屋、みそなどの醸造店を巡った。新酒を試飲した日本エコツーリズム協会の田川博己会長は「今、酒造ツーリズムは人気がある。新型コロナウイルスによるピンチを、足元を見つめ直す機会にしては」と話した。

 2018年、市エコツーリズム推進協議会(瀧康洋会長)が策定したエコツーリズム推進全体構想が国から認定を受けた。特徴はDMOとの連携で、観光客の特徴やターゲット層といったマーケティングデータを活用し、エコツーリズムの推進につなげてきた。

 DMOによる取り組みの成果は、減少した観光客数の回復という形でも現れている。下呂温泉の宿泊者数は、新型コロナによる国の緊急事態宣言の影響を受けて大幅に減少した4、5月と比べ着実に回復。市観光課によると、5月は前年同月比94%減だったのに対し、6月は約70%減。減少幅は月を追うごとに縮小し、10月は13%減まで改善した。

 誘客活動はデータを基に行われ、下呂温泉観光協会などは「コロナ後」を見据え、ネットで魅力を紹介する動画を発信するとともに、旅行社回りなどを進めた。エコツーリズム大会のシンポジウムで瀧会長は「リピーターを確保することで客足が戻っている。マーケティングが機能している」と語った。

 市の細江博之観光商工部長は「観光の需要は多様化しており、メニューを豊富にする必要がある中、エコツーリズムは有効。大会は次のステップへの土台になった」と話す。

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カテゴリ: くらし・文化 社会