岐阜新聞Web

  • 美濃
  • 飛騨
  • 美濃
  • 飛騨


笹山古墳、濃尾平野最古級か 西暦200年ごろ築造



笹山古墳の内容確認調査を行う担当者=揖斐郡大野町上磯
笹山古墳の内容確認調査を行う担当者=揖斐郡大野町上磯

 岐阜県揖斐郡大野町は、同町上磯の上磯古墳群の一つである笹山古墳の築造年代が西暦200年ごろとみられる、との調査結果を示した。濃尾平野にある前方後方墳の中では最古級と推測され、同年代の前方後方墳では同平野で最大級の可能性があるという。

 笹山古墳は大正時代の開墾によって削られていたが、2010年の天理大の調査によって、農地中に前方後方墳があったことが明らかになっていた。土地の所有者が農地を水田に変えるため、町は11月に地中の内容調査を始めた。

 町によると、調査では後方部の周濠(ごう)、テラスがあらわになった。周濠で見つかった祭祀(さいし)などで使われた供献土器の形や文様から、笹山古墳が200年ごろの古墳出現期の早い時期に築造されたものと推測され、濃尾平野で最古とされる西上免古墳(愛知県)と同時期の築造とみられるという。

 また、確認された周濠の幅は9・5メートルで、調査できなかった範囲を含めると10メートル以上と見込まれ、墳丘の全長は復元すると約50メートルを超えると推測。同時期の前方後方墳は全長約40メートルのものが多いことから、濃尾平野最大級の規模となる可能性が高いとした。

 調査した土地は今後、埋め戻され水田になり、発見した土器は同町役場で保管され一般公開も計画している。調査を担当した同町教育委員会生涯学習課の竹谷勝也さんは「想像していたよりも大きく古い古墳で驚いた」と話した。20日には現地で住民向け説明会も予定している。

カテゴリ: くらし・文化 社会