岐阜新聞Web

  • 美濃
  • 飛騨
  • 美濃
  • 飛騨


お雑煮の「常識」地域によって違う?砂糖たっぷり、イカ入り多種多様



Q.わが家は角餅を煮て正月菜を加え、しょうゆで味付けしてかつおぶしをかけるシンプルなお雑煮。全国的には魚が入ったりみそ仕立てだったり、地方ごとに味付けや具が随分違うようですが、岐阜県内でもいろいろバリエーションがあると聞きました。どう違うんでしょうか。(羽島市・50代女性)

◆餅の形や具材、地域性を反映

A.各家庭でどんなお雑煮が食べられているのか、気になるところですね。日本調理科学会岐阜県著作委員会の聞き取り調査などをまとめました。ご質問にあった澄まし仕立ての雑煮は、しょうゆやたまりで味付けし美濃地方で広く食べられています。飛騨地域では味付けは同じですが、豆腐とネギ、富山県の赤巻きかまぼこなどが入り、焼いた角餅を最後に入れます。鶏肉や里芋、糸昆布を入れる場合もあります。

 美濃でも、郡上市明宝では大根やゴボウ、ニンジン、里芋を入れたり、丸餅をみそ仕立てにすることもあるそうです。同市気良地区では、具だくさんの雑煮に砂糖をたっぷりかけた時代もあり、正月ぐらいはぜいたくをしようという思いからだったとのことです。

 雑煮に関する岐阜新聞の記事では他にも、関東の角餅と関西の丸餅の境を関ケ原町だとした商品や、飛騨で大正から昭和初期にかけて丸もちと自家製凍(し)み豆腐を使った例、富山県境辺りで富山の食文化の影響を受けてゆでたイカを加える例などを紹介しています。

 ちなみに、コマツナが正月菜(餅菜)と表示されることがありますが、厳密にいえば別物。正月菜は東海地方で栽培されている地場野菜で、コマツナより色が薄くて食感が柔らかく、葉が下から付いているなどの違いがあります。雑煮には地域特性が反映されているんですね。

カテゴリ: くらし・文化 グルメ