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地球の物語見納め 地球回廊、地下工場跡に巨大ジオラマ



  • 構内をぐるりと覆うディプロドクスの全身骨格模型 
  • 来館者を出迎える光のトンネル。地球誕生の瞬間までタイムワープするかのような仕掛けだ 
  • 構内の形に合わせてはめ込まれた展示パネル。学説の更新に伴って修正を加えてきた 
  • 迫力のある音と照明とともに合わせて頭を動かすトリケラトプスのジオラマ 
  • 古代の海をイメージした展示=いずれも瑞浪市明世町、市地球回廊 

 全長23メートルのディプロドクスの骨格模型が洞窟の天井や壁を取り巻き、鳴き声をイメージした重低音が構内に響いた。1990年代のジオラマブームを意識した巨大模型を備え、当時最先端の科学的知見を伝えてきたが、老朽化などから3月いっぱいで閉館する。

 多くの化石が発掘され、地球史の一端を明らかにしてきた瑞浪市。施設は、近接する市化石博物館とともに校外学習の定番ルートだった。全長約240メートルの構内を巡ると、46億年前の地球誕生から人類の繁栄までの物語を追体験できた。

 だが、地下壕を生かした構内は自然の風化に耐えられなくなった。同館の学芸員は「デジタル化で学習環境が多様になり、科学の進歩で学説は更新を続けてきた。一定の役目は果たせたのでは」と語る。

 古びた施設は、人類の歩みの速度に取り残されるように終わりを迎える。

◆memo

 「地球を考える」をテーマに、瑞浪市が1993年にふるさと創生事業交付金の一部を活用して開館。太平洋戦争末期に掘られた飛行機地下工場跡を生かした構内では、46億年前から現代までの地球史を模型や映像で再現している。来場者数は延べ99万8113人(昨年末現在)。

カテゴリ: おでかけ 写真ニュース