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私立全盛の高校野球、公立の県岐阜商なぜ強い? 



 高校野球の選抜出場校の発表が29日に行われます。岐阜県では県岐阜商が昨年の秋季東海大会で準優勝し、2年連続30度目の選抜出場を確実にしています。高校野球はもう何年も前から、私立高校全盛で、出場校はほとんど私立高校です。岐阜県ではなぜ、公立高校の県岐阜商が今も変わらず強いのでしょうか。(高山市、40代男性)

◆戦後甲子園初Vへ意識改革

 戦後間もなくの甲子園出場校の私立校割合は約2割でしたが、現在は約8割が私立校。優勝も春夏通じて2009年春の清峰(長崎)以来なく、ここ20年間で2度です。

 県岐阜商がコンスタントに県で勝ち、甲子園に出場してきた理由の一つはやはり、全国でも飛び抜けた伝統を紡いできたことです。甲子園勝利数は全国公立校トップ、全体でも第4位。優勝は戦前のみながら春夏合わせて4度あります。一部、県外流出はあるものの多くの有望選手は現在も入学しています。背景に07年春に準優勝した大垣日大、19年夏ベスト4の中京と近年こそ活躍している県内私立が、他県強豪私立のような実績を挙げてこれなかったこともあると思われます。

 また全国で商業高校野球部が衰退する中、そうならなかった理由を鍛治舎巧現監督は「全国で高まった女子比率が、緩やかだった」と言います。とはいえ、09年夏ベスト4、13と15年の選抜ベスト8になっているものの決勝進出は1959年春以降61年間、優勝に至っては40年春から80年間なく、甲子園通算87勝のうち、ここ20年間でわずか7勝、30年間では10勝しかしてません。2018年の鍛治舎監督就任後、「戦後甲子園初V」を掲げて意識改革し、全国トップレベルにフィジカルを鍛え上げ、投球、スイングともスピードを高め、実戦対応力を養っています。今後の甲子園での躍進が期待されます。

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カテゴリ: スポーツ 教育 高校野球