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畳のあるフレンチカフェに 仏出身アディエさん自ら古民家改修



改修を進める古民家の前に立つ(左から)アディエ・アレクサンドルさん、長女の紅愛ちゃん、妻の三恵さん=八百津町伊岐津志
改修を進める古民家の前に立つ(左から)アディエ・アレクサンドルさん、長女の紅愛ちゃん、妻の三恵さん=八百津町伊岐津志

 フランス出身の男性が、岐阜県八百津町でカフェをオープンするため、自らの手で古民家の改修を進めている。思い描く店の姿は「畳のあるフレンチカフェ」。喫茶文化の進んだ古里のように、地域住民が気軽に遊びに来てくれる店を目指す。

 同町伊岐津志にある明治時代に建てられた古民家。アディエ・アレクサンドルさん(37)は、今秋のオープンを目指し、離れをカフェにするため、壁を塗り直したり、新しい畳を入れたりしている。

 日本のアニメ、文化に興味があったアディエさん。フランスでも人気があった「キャプテン翼」「ドラゴンボール」は子どもの頃から親しんでいた。2017年に来日し、その後に三恵さん(26)と結婚、しばらくは三恵さんの実家がある岐阜市で生活した。

 当時、ビジネスをやりたかったアディエさんは、ネットの空き家バンクで知った同町の古民家を見に行った。そこは、母屋と離れがあり、裏側の竹林を抜ければ木曽川に出る趣深い場所だった。アディエさんの脳裏に、テラスでゆったりと過ごすフランスのカフェのイメージが浮かんだ。「雰囲気にひと目ぼれした」という2人は、約2年前に引っ越し、母屋に住みながらイメージ通りのカフェをつくることにした。

 地域住民らは敷地内の鶏舎の取り壊しや竹林の伐採を手伝ってくれた。水道や電気配線、柱の補強は職人に頼むなど、改修はさまざまな人の力を借りながら順調に進んでいる。アディエさんは「お客さんと気軽に話せるフレンドリーな店にしたい。フランスの映画を楽しんだりするイベントも開きたい」と夢を描く。

 メニューはキッシュやパスタ、クレープ、フランスのハーブティーなどが候補。料理は独学だが、岐阜市でフランス料理店を営む三恵さんの父親からも調理のこつを教わった。

 店の名前は、フランス語の「Bisou(ビズ)」。「キス」の意味で、温かい雰囲気にしたいという願いが込められている。そんな店にぴったりのアイドルが現れた。昨年2月に生まれた長女紅愛(くれあ)ちゃん。三恵さんは「もう少し大きくなったら店を手伝ってもらおうかな」と冗談っぽく話し、まな娘のあどけない「スマイル」に顔をほころばせた。

カテゴリ: おでかけ グルメ