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コロナ禍、命守る重責 古田さん岐阜県知事5選「最後の奉公」



 史上最多に並ぶ4人が立候補し、55年ぶりの保守分裂の構図となった岐阜県知事選が投開票された24日、県政史上最多となる5選を果たした無所属現職の古田肇さん(73)は、新型コロナウイルス対策のため公務に専念してきた選挙戦同様、簡素な形で当選を報告し県政を担う責任をかみしめた。一方、激戦を繰り広げた無所属新人で元内閣府官房審議官の江崎禎英(よしひで)さん(56)や陣営関係者は悔しさをにじませた。選挙後は両陣営が「ノーサイド」「自民党県連が割れることはない」と強調するが、しこりが残ることは不可避の状況。コロナ収束などを願い一票を託した県民も、今後の県政運営を注視している。

 「大変難しい選挙で、とにかく勝たせていただいて感無量。古里、岐阜への最後のご奉公として全身全霊で頑張りたい」。県知事選で5選を果たした無所属現職の古田肇さんは、新型コロナウイルス対策として岐阜市内の選挙事務所に支持者らをほとんど集めず、リモートでつないだ一部の関係者に対して喜びを語った。

 感染症対策のため、選挙事務所には松川禮子選対本部長や、岩井豊太郎県議ら数人が集まるのみ。午後10時30分ごろに当選確実が伝えられると、スタッフら数人のみの歓声が上がるこれまでにない光景が広がった。古田さんは間もなく事務所に到着。関係者と「グータッチ」をして喜んだ。

 異例の選挙戦を展開した。新規感染者の急増を受け、告示前日に公務に専念することを宣言し、選挙運動を自粛。県独自の非常事態宣言の発令や、国の緊急事態宣言に伴う対策の策定などに取り組んだ。主立った選挙運動は、公務の合間を縫ってリモートで行った県内各地の支援者との意見交換のみ。この日も、野田聖子県連会長ら支援した衆院議員5人は全員がリモート参加だった。

 花束を受け取った古田さんは「選挙戦は、コロナとの戦いだった。職場(県庁)に留まり公務に専念することになり、陣営にはたいへんな負担を掛けたと同時に、多くの力添えをいただいた。総力を挙げて力を結集してくれた」と感謝。5期目の展望については「新型コロナをまず乗り越え、その先にある新しい日常や岐阜県を見いだしていきたい」と語った。

カテゴリ: 動画 知事選