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「困窮学生に支援必要」「長期の観光振興策を」知事選、県民の声



新型コロナ対策が講じられた会場で一票を投じる有権者=岐阜市明徳町、明徳公民館
新型コロナ対策が講じられた会場で一票を投じる有権者=岐阜市明徳町、明徳公民館

 24日に投開票された岐阜県知事選で、県民は無所属現職の古田肇氏(73)に県政のこれからを託した。新型コロナウイルスの感染流行が続き、今も第3波のさなかにある。景気は冷え込み、コロナ収束の兆しは見えない。県民からは喫緊の課題として新型コロナの感染症対策、コロナ後を見据えた地場産業や観光業の立て直しを望む声が聞かれた。

 釉薬(ゆうやく)メーカー役員(72)=土岐市土岐津町土岐口=は「目下は新型コロナの感染症対策をしっかりやってもらうこと」としながらも、経済の立て直しにも手腕の発揮を望む。「コロナ禍が長引き、産業も観光も苦境に立たされている。陶磁器やタイル製造にはまだ地場産業としての力がある。中央省庁との連携を密にし、現場を後押しするような施策につなげてほしい」とする。

 新型コロナは、学生の生活にも大きな影を落とした。岐阜大1年生(20)=岐阜市=は「学生を対象にした生活支援に力を入れてほしい」と、給付金などの実施を求める。恵那市出身で大学近くで1人暮らしをする。仕送りもあるが、飲食店のアルバイト代を生活費に充てており、緊急事態宣言で客足が途絶え、アルバイトの日数が減った。「コロナ禍で苦しむ若年層に配慮した政策を」と求める。

 観光業も不況にあえぐ。高山市八軒町でゲストハウスやホテルなどを運営する男性(36)は「観光業に携わる地元の事業者が恩恵を得る観光振興の仕組みづくりを」と訴える。駅前には県外に本社がある大手チェーンのホテルが立ち並び、土産物店に並ぶ商品は県外で製造されているものも少なくない。「今の状態のままでは、コロナ後に再び観光客が増えたところで地元は潤わない」と、長期的な観光振興策を望む。

 2~4歳の3人の子どもを育てる大垣市の主婦(39)は日常を取り戻すためのコロナ対策を求める。「自粛生活が長期に及び、子どもたちが伸び伸びと暮らせなくなった。その一方で、感染への不安も募る。感染者をゼロにすることは難しいかもしれないが、より厳しい対策を講じてほしい」と話す。

 林業を営む男性(45)=可児市瀬田=は「最近はSDGsや環境への注目の高まりを受けて林業に関心を持つ人が多くなっているが、喫緊の課題は、不足する人材の育成。国の制度もあるが、きめ細かく使えるようにしてほしい」と訴えた。

カテゴリ: 新型コロナウイルス 知事選 社会