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保守分裂しこり残す 関係修復は未知数、迫る次期衆院選「対応これから」



知事選で5選を果たし、野田聖子衆院議員のリモートの祝辞を聞く古田肇候補(右から2人目)=24日午後10時49分、岐阜市薮田南、選挙事務所
知事選で5選を果たし、野田聖子衆院議員のリモートの祝辞を聞く古田肇候補(右から2人目)=24日午後10時49分、岐阜市薮田南、選挙事務所

 55年ぶりの保守分裂選となった岐阜県知事選は、自民県連会長の野田聖子衆院議員(岐阜1区)ら国会議員と、自民県議団の半数に当たる15人らが支持した無所属現職の古田肇さんに軍配が上がった。野田衆院議員は「(選挙戦を通じて)批判もあった。謙虚に県民に寄り添う気持ちで県政運営に取り組んでほしい」と語り、自ら県連会長を辞任する意向を示した。

 昨年10月に衆院議員5人らが古田さん支持を早々と決め、対立が顕在化した。自民県議団の重鎮で県連会長代行の猫田孝県議が無所属新人の江崎禎英さんの擁立に動き、激しい駆け引きを展開。野田衆院議員らによる「長老支配批判」などもあり、反論する猫田県議の引退宣言まで飛び出した。

 また、県連推薦を古田さん、江崎さんのどちらに出すかを巡り、一部の国会議員が江崎さん支持の県議に考えを変えるよう強く迫るなど、「圧力」とも取られる経験をした県議もいる。衆院選は年内に行われるが、江崎さんを支持した県連幹事長の村下貴夫県議は「これから対応を決めることになるが、国会議員次第だ」と言葉を濁すなど、先行きの不透明感はぬぐえない。双方の県議が一様に「かなりしこりが残る」と危惧する状況となっている。

 このほか、県連内の責任問題や人事をはじめ、それぞれ対立候補を支持した県議や市町村長、経済界の対応など、「一枚岩」が割れた影響や課題は山積している。猫田県議は「分裂するわけがない。選挙は選挙。その後は関係ない」と強調。古田さんを支援した玉田和浩県議も「いきさつはいろんなことがあるが、ノーサイドだ。同志が手を携えて県民の命を守りたい」と話しているが、双方が歩み寄れるかは未知数だ。

 さらに、古田さんと県議会との関係修復も焦点となる。自民県議団の議長経験者7人のうち、猫田県議ら5人は江崎さんを支持した。そもそも、分裂の発端の一つは、古田さんと県議団とのコミュニケーション不足とされている。今後、自民県議団と古田さんが協調路線を取れるか、約1カ月後に開会見込みの県議会定例会までに対応が迫られる。

カテゴリ: 政治・行政 知事選 社会