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信長、道三のせりふ「なんか違う?」大河ドラマ「鷺山」アクセントに地元住民ざわつく



  • 岐阜城から眺めた鷺山。大河ドラマでは、土岐頼芸と斎藤道三の駆け引きの舞台になった 
  • 鷺山の山頂に立つ案内板。地元では「鷺山」のイントネーションが気になった人も=岐阜市鷺山、鷺山城跡 

 岐阜県ゆかりの戦国武将、明智光秀を主人公にしたNHKの大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」も、2月7日の放送が最終回。オープニングロールの「撮影協力」で、常に岐阜県がトップで紹介されてきた県民注目の大河だが、名だたる武将たちが発する地名のアクセントが気になった人も多いようだ。特に岐阜市の、金華山と相対する"鷺山(さぎやま)"は「アクセントが違うね」と、地元の人たちは口をそろえる。

 岐阜市の長良川右岸、鷺山地区。住宅地に緑のおわんを伏せたように鷺山はある。標高約68メートルの丘のような山だ。かつてここに鷺山城があった。美濃国守護の土岐頼芸(よりのり)が身を置き、斎藤道三も晩年に隠居の場とした。大河では、物語前半の頼芸と道三の駆け引きの舞台に。「鷺山に近づく者は裏切り者として成敗いたす」といった道三のせりふの中に登場した。

 物語終盤でも、道三の娘で織田信長の正室・帰蝶(きちょう)が古里の鷺山に帰ることを光秀に伝える場面で久しぶりに登場。信長は「わしを見捨てて鷺山に行くという話はしたか」と、帰蝶に問い掛けた。

 ただ、この鷺山、道三や信長は、亀山(三重県)や広島と同じようなイントネーションで呼んだが、地元では地名単体で"鷺山"と呼ぶ場合、高山や岡山の言い方に近く、SNS(会員制交流サイト)のツイッターでも「鷺山のアクセントが、現地と違うなぁ」などとツイートされた。

 地元の反応は-。「見ていて、あっ、サギヤマって言ったって思った」と、鷺山のアクセントを変えて話すのは、鷺山地区に住む女性(81)。大河は毎週欠かさず見ているが、確かにアクセントは気になったという。ただ、それ以上に気になったのが、謎に包まれた帰蝶の晩年。「本当に鷺山に帰ってきたんやろうか」と驚きながらも、再び地元の地名が登場したことを喜んでいた。

 鷺山のほか、県外地名では徳川家康が発した岡崎の呼び方が長崎と同じに。地元では、どちらかといえば高崎(群馬県)に近く、ツイッターで反応する人も。ただ、これらは重箱の隅をつつくような話で、井戸端会議の題材になる程度。多くの人が年越しをした県ゆかりの戦国物語に夢中だ。岐阜市は信長との縁もあるが、若山さんは「本能寺の変では光秀を応援したい」と、クライマックスに向かう残り2話を楽しみにしている。

カテゴリ: くらし・文化 エンタメ