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セイノーが処方薬の即時宅配 コロナ禍で需要、薬局と連携



◆札幌や神戸市で開始、全国展開図る

 セイノーホールディングスは、最短2時間で自宅まで配達する処方薬の即時宅配サービス「ARUU(アルー)」を始めた。コロナ禍による薬局への来店控えや滞在時間短縮といった需要に対応する。神戸市と北海道の札幌市と小樽市で始めており、東京都の23区でも順次始める。今後提携先の調剤薬局を増やして全国展開を図る。

 対象となるのは、オンライン診療を受けた人や診察後に薬局で服薬指導を受けた人。昨年6月から北海道で実証実験を行っていた。北海道では調剤薬局のミライシアホールディング、神戸市では調剤薬局のI&Hと連携。東京都ではオンライン薬局のミナカラと連携して始める。主に子会社でコンビニ最大手のセブン-イレブンの配送を行っているGENie(ジーニー、東京都)が担い、エリアに合わせて他の子会社も担当する。今後、調剤部門を持つドラッグストアなどと連携し、都市部から全国展開を図る。

 オンライン診療の場合では、処方箋を薬局にファクスなどで送付。電話などで薬剤師が服薬指導を行い、用意した薬を自宅に配達する。従来通り用意した薬を専用の袋に入れるだけで荷造りができ、手間も省いた。配達時に代金回収と処方箋の原本を回収し、薬局に持ち帰る。料金は1軒当たり数百円を各薬局に請求。患者への請求は各薬局によって異なる。

 セイノーは食料品の即時配達を全国で行っている。「ハーティスト」と呼ぶ配送スタッフに対し、最適な業務指示と配送ルート選択を可能にしてきた。そのノウハウを応用した。

 同社によると日本では年間約8億枚の処方箋が発行されており、調剤薬の配達は成長市場として期待できるという。調剤薬の配達は薬剤師が自ら行っているケースが多く、薬局の負担にもなっており、こうした課題の解決にもつなげる。

カテゴリ: 経済