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理容店の新スタイル「貸し切りモーニング」 感染対策やバリアフリー化、2代目奮闘



バリアフリー化を目指して導入した設備を前に意気込む浅野旭弘さん=安八郡輪之内町福束、SALON ASANO
バリアフリー化を目指して導入した設備を前に意気込む浅野旭弘さん=安八郡輪之内町福束、SALON ASANO

 岐阜県安八郡輪之内町福束で40年以上続く理容店「SALON ASANO」が、誰もが立ち寄りやすい店を目指して新しい設備やサービスを導入している。高齢者が利用しやすいよう店内をバリアフリー化したほか、コロナ禍の中で人との接触を少なくしたい人向けに、店内を貸し切って理髪する「モーニングサービス」も今年から始めた。

 取り組みを進めるのは店の2代目、浅野旭弘さん(33)。店を営む父親の背中を見て理容師を志し、名古屋市内の理容店で10年ほど勤めた後、4年前から父と店を切り盛りしている。

 帰郷までに抱いていたのは、道路事情の変化や新規店の参入といった環境の変化により、新規客を取り込みにくくなったこと。戻って早々に明るい雰囲気づくりを目指し、店内を改装。店内にあった壁を取り除き、米国風の雰囲気にしつらえた。

 もう一つの思いが、名古屋時代の経験で芽生えた「いろんな人がくつろげる場所づくり」で、バリアフリーはその一環。浅野さんが勤務の傍ら高齢者施設を訪ねて散髪する奉仕活動に参加していた時、利用者から体が不自由なことを理由に接客を断られたという話を聞いた。

 「自分が店を出す時は受け入れられるようにしたい」と入り口の段差を減らし、椅子やシャンプー台を新調。椅子は肘置きが動き、ステップを取り外せるようになって車椅子でも座りやすくなり、シャンプー台は可動式を導入したことで体の不自由なお年寄りに対応できるようになった。

 モーニングサービスは、店を訪れる消防士や歯医者が口にする「コロナ禍の中、人との接触は減らしたい」という声がきっかけ。近隣でも早い、開店時間が午前8時だからこそできると考えた。

 サービスは火曜~金曜の午前8時~10時に実施。カットやシャンプー、顔そりといった定番のメニューに加えて「モーニング」らしく化粧水パックやお茶菓子といったおまけを付けた。接客中は落ち着けるように店内の照明は落とす。

 浅野さんは「多くの人に利用してもらって店を残したい」と意気込む。モーニングサービスは要予約。

カテゴリ: くらし・文化