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【飛騨乗り物探訪】JR高山線、次期特急はハイブリッド 燃料節約、環境に優しく



飛騨萩原駅を発車したハイブリッド特急車両HC85系=2020年4月、下呂市萩原町萩原
飛騨萩原駅を発車したハイブリッド特急車両HC85系=2020年4月、下呂市萩原町萩原

 取材などで岐阜県下呂市内を移動していると、JR高山線の列車を見かける機会は多い。特急「ワイドビューひだ」のキハ85系や普通列車がほとんどだが、この1年は真新しい車両を見かける機会が何度かあった。ハイブリッド方式の次期特急車両HC85系の試運転だ。

 登場から30年以上経過したキハ85系の後継として、エンジンでの発電と蓄電池の電力を組み合わせモーターで走行するハイブリッド方式を取り入れた車両だ。2019年12月に試験走行車4両が完成。20年2月からは高山線などで試験走行を繰り返していた。

 今年1月には量産が決定。JR東海のプレスリリースによると、22年度から23年度にかけて64両を新たに製造。試験走行車4両も量産車に合わせる改造を行い営業運転に使うという。

 キハ85系よりも燃費を約35%向上できるといい、環境負荷の軽減につながる。ハイブリッド方式以外にも、一体成形で溶接部を減らした新しい台車の採用や自動列車停止装置(ATS)など主要機器の2重系化、防振ゴム2重化による車内の振動や騒音の軽減など、安全性や安定性、快適性、利便性を向上させた。

 個人的には、キハ85系は今でも古さを感じないが、HC85系はこの30年の技術の進化を取り入れた存在になる。20年2月には取材する機会にも恵まれ、美濃太田駅のホームで間近に見ることができた。新緑や秋の飛騨川沿いでも何度か見かけたが、景観に溶け込んでいるように思えた。今は利用者数が大きく落ち込んでいるが、飛騨地域の人々や観光客に親しまれる新たな「顔」に今から期待したい。

カテゴリ: くらし・文化