岐阜新聞Web

  • 美濃
  • 飛騨
  • 美濃
  • 飛騨


「ンデ」って何の意味?「スーパーカミオカンデ」名前の由来は?



公開されたニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」の内部=2018年9月、飛騨市神岡町跡津
公開されたニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」の内部=2018年9月、飛騨市神岡町跡津

Q.岐阜県飛騨市神岡町の山中にある観測施設「スーパーカミオカンデ」の名前の由来が知りたいです。「カミオカ」は神岡町のことだと思うのですが、「ンデ」にも意味はあるのでしょうか。また、頭に「スーパー」と付けたのはなぜでしょうか。(飛騨市・20代男性)

◆NDE核子崩壊実験の頭文字

A.観測を主導する東京大宇宙線研究所に話を聞きました。カミオカンデという名は、1983年に神岡鉱山で始まった「Kamioka Nucleon Decay Experiment(神岡核子崩壊実験)」に由来します。カミオカンデの設計を指導・監督した故小柴昌俊東京大特別栄誉教授が、地名とN、D、Eという頭文字をくっつけて命名しました。

 核子崩壊実験とは、カミオカンデで第一の目的としていた「陽子崩壊実験」のことです。物質を構成する陽子は、ずっと壊れることなく安定していると考えられてきました。しかし理論では、陽子がより軽い粒子へと壊れることが予言されています。陽子の寿命を実験で確かめるため、大量の陽子を観察して崩壊を捉えようと試みました。

 カミオカンデはニュートリノの観測も目的の一つに掲げていました。87年に超新星爆発からのニュートリノを世界で初めて観測し、小柴特別栄誉教授のノーベル物理学賞受賞につながりました。観測を引き継いだスーパーカミオカンデは、長年の課題だった精度向上を目指したもので、初めは単に「カミオカンデより大きな検出器」の意味で付けられた名前とのことです。

 以上とは別に「神岡ニュートリノ検出実験」という呼び名もあります。こちらも頭文字でKAMIOKANDEと読めます。スーパーカミオカンデ建設の最大の目的は、陽子崩壊の探索よりも太陽ニュートリノ問題の解明だとされたため、二重の意味が込められているようです。

カテゴリ: 科学