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コロナ禍で消えた夢舞台、次こそV 岐阜県内の中高生、前を向く



  • 世界カデ選手権への出場はかなわなかったが、「来年は4強を目指す」とより高い目標を定め練習に励む長瀬凛乃=岐阜市内 
  • 最終学年を迎え、さらなる飛躍を誓う松島朔矢=岐阜メモリアルセンター 

 新型コロナウイルスの影響で、今春の国際、全国大会の出場を絶たれた中高生がいる。フェンシング17歳未満の世界最高峰の大会「世界カデ選手権」に出場予定だった長瀬凛乃(はしまモアク、境川中)と、ライフル射撃の全国高校選抜で優勝を目指していた松島朔矢(大垣日大高)もそうだ。中止が相次いだスポーツ大会が本格的に再開され始めている中、心待ちにしていた舞台を奪われた2人だが、「次こそは」と前を向き競技に打ち込んでいる。

◆世界4強へ合宿で学び フェンシング・長瀬(はしまモアク)世界カデ派遣見送り

 「予想はしていたけど、目標にしていた大会。やっぱり出場したかった」と語る長瀬凛乃。4月にエジプトで開催される17歳未満の世界最高峰の舞台は、日本協会が選手団の派遣見送りを決めたため挑戦権が奪われた。現実を受け止めながらも悔しさをにじませる。

 小学3年で競技を始め、4年時には全国小学生選手権で3位入賞と、すぐに頭角を現した。初めて日の丸を背負ったのは一昨年。年代別の日本代表に入り、ハンガリーやフランスで行われた大会に出場。「海外選手は(プレースタイルに)個性があって、身長も高くてやりづらかった。良い経験になった」と振り返る。

 「ベスト8」を目標に掲げていた世界カデだが、チャンスは来年もあり、「4強に残りたい」と目標設定を高める。2月にはシニアの日本代表合宿に初めて参加。トップ選手から技術はもちろん、「練習から気持ちの入り方が違った」とその雰囲気に触れ、学ぶことは多かった。

 4月から高校生。3年間のうちに全国高校総体優勝、さらには国内最高峰の全日本選手権優勝も目標に掲げる。日本女子トップ選手の一人・東晟良(日体大)が高校3年の時に最年少優勝を果たしているからだ。「私も」と国内ナンバーワンの座を目標に進み続ける。

◆「射撃界のけん引役に」 ライフル射撃・松島(大垣日大高)全国高校選抜中止

 「仕方ないが、直接触れ合ったりしないのに何で...」

 松島朔矢は素直に明かす。全国高校選抜大会は首都圏1都3県に対する新型コロナウイルスの緊急事態宣言が再延長されたため、中止になった。それでも、4月に会場を分散して代替大会が開催されることに。「試合があるのはうれしい」と今は気持ちを切り替えている。

 昨年12月の東アジアユースエアガン大会のエアライフルで、日本人最高の9位につけた実力者。全国選抜にもエアライフルでエントリーし、昨秋の東海大会でマークした619・2点は全国選抜出場者のうち予選(地区大会)トップの得点。優勝候補だった。

 今年に入り緊急事態宣言が県内にも再発令され、練習場となる岐阜市内の射撃場は今月上旬まで使用できなかった。感覚が鈍っていたが、それも少しずつ戻ってきている。大学生や社会人も出場した中旬の全国通信大会では619・3点をたたき出し「いい点が出せた」。

 4月からは最終学年。「射撃界を引っ張っていく人材になれるように努力したい」と決意を口にし、見据えるのは各大会の頂点だけだ。その一歩となる代替大会。会場は練習で通う三重県内の射撃場。「雰囲気は慣れている。油断せず臨みたい」

カテゴリ: スポーツ