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「アート空間」巡って堪能 せきがはら人間村生活美術館、2時間のツアー展開



  • せきがはら人間村生活美術館本館の外観=不破郡関ケ原町 
  • 芝生庭園にも石彫刻が点在する。左手前に立つのは近持イオリ氏作「石の本」=不破郡関ケ原町 
  • せきがはら人間村生活美術館本館で開かれている若林奮展=不破郡関ケ原町 
  • 平和の杜に立つピエール・セーカリー氏作のモニュメント「関ケ原」=不破郡関ケ原町 

 岐阜県不破郡関ケ原町で3月4日にスタートした「せきがはら人間村生活美術館」(山本鍾互館長)。美術館といっても単に建物のことではなく、産業機器メーカー関ケ原製作所の本社一帯に広がるアート、仕事、憩いの場が混然となった生活文化空間を指す。開館に合わせて、全域を巡るアートツアーが始まっている。

 同美術館は、同社の理念に基づき長年進めてきた「人間村」づくりの一環で、せきがはら人間村財団が企画、関ケ原ゼネラル・サービスが運営する。約13万平方メートルの敷地に、同製作所、関連施設、芝生庭園、cafe mirai(カフェ・ミライ)などが広がる。今回、旧清塚ミュージアムを「せきがはら人間村生活美術館本館」にリニューアルしたことに伴い、一帯を「美術館」と名付け、総合的なツアーを企画した。

 ツアーは、カフェ・ミライを起点にシャインズビルディング、人間塾、美術館本館、平和の杜(もり)を回るコースで、所要約2時間。屋内外には、国際的石彫家ピエール・セーカリー氏をはじめ、加藤正嘉氏、近持イオリ氏、清塚紀子氏ら作家約20人の石彫刻、版画、絵画といったアート約200作品が存在。ガイドを担当する吉田まみ子さん(65)が、各作家や美術館の理念などについて紹介する。参加者は芝生の上を歩きながら作品を眺めたり、施設内で作品に向き合ったりできる。

 "離れ"にある美術館本館には、いったん芝生庭園から公道に出て、しばらく歩いてたどり着く。本館では企画展が開かれ、第1回目は戦後日本を代表する彫刻家の若林奮(いさむ)氏(1936~2003年)を取り上げた。素材に鉄や銅を使い、深い自然観に根ざした思索的な彫刻や版画36点が並ぶ。若林奮展は24日まで。その後も内容を変えて企画展が行われる。

 同美術館は、まだ完成形でなく、現在は同製作所創業者の矢橋五郎氏に関する施設を建築中だ。

 アートツアーは予約制で、毎週木、金、土曜日の午前10時からと午後1時からの1日2回。1回につき7人程度まで受け入れる。入館料は一般1500円、大学・高校生千円、小中学生500円。申し込み、問い合わせは平日のみ、関ケ原ゼネラル・サービス、電話0584(43)1878。

カテゴリ: おでかけ くらし・文化