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高齢者ワクチン接種開始、岐阜県内全市4月内見込む



 65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種の開始時期について、岐阜県内42市町村のうち全市が今月中、多くの町村が5月中を見込んでいることが、岐阜新聞社の調査で分かった。大半の市町村がクラスター(感染者集団)発生を予防する目的で、高齢者施設の入所者らから先行して接種する。入所者以外の一般高齢者への接種開始は、ほとんどの市町村が5月以降を見込むなど、接種の日程が少しずつ明らかになってきた。

 県内へのワクチンは、5日の週に岐阜市へ2箱(1950回分)、12日の週に10市、19日の週には別の10市にそれぞれ1箱(975回分)ずつ供給される。26日の週に42市町村全てに1箱ずつ届く。その後の配分は決まっておらず、多くの市町村から「予定が立てられない」と不安の声が出ている。

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 最も早くワクチンが届く岐阜市では12日から接種が始まり、今月末に初めて届く各町村では月末から5月中の開始を予定する。

 最初に打つ対象について、大半が高齢者施設の入所者らから始める一方、高山市だけは「病院の長期入院者」と回答。感染すれば重症化のリスクが高く、それに伴う院内クラスターの発生も懸念されることから独自の方針を打ち出した。

 一般の高齢者への接種開始は、大半が5月以降と回答。関市など7市町が「ワクチン供給が不明確」などの理由で未定や調整中とした。

 接種体制は公共施設などで行う「集団接種」と、かかりつけ医などの「個別接種」の併用が27市町村と半数を超え、飛騨市と郡上市、加茂郡川辺町は個別接種のみとした。郡上市は面積が広く、集団接種が難しいことを理由に挙げた。一方、集団接種のみの加茂郡東白川村は、村内に医療機関が一つしかなく「集団接種しかできない」とした。

 ワクチンがいつどれだけ供給されるか不透明な状況が続き、多くの市町村が国の対応に不満を抱える。岐阜市の担当者は「医療従事者の人数と会場は決まっているので、供給量に波ができると対応が難しくなる」と語る。ある町の担当者は「自治体間で接種率を競う事態になりはしないかと懸念している。安全に円滑迅速に進めなければいけないが、しっかりできるか心配だ」と話している。

カテゴリ: 医療 新型コロナウイルス 社会