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【飛騨乗り物探訪】ボンネットバス乗車「至福の時」エンジン音と揺れ味わう旅



濃飛バスのボンネットバス=高山市国府町広瀬町、桜野公園
濃飛バスのボンネットバス=高山市国府町広瀬町、桜野公園

 今年の桜前線は、駆け足で北上していったようだ。岐阜県下呂市内では、3月27日にあった金山町内4小学校閉校式の時に、各小学校の桜が見頃を迎えていた。桜に限らず、春に咲く花を取材すると、例年より1週間から10日ほど早く咲いたという話を各所で聞く。

 そんな中、濃飛乗合自動車(濃飛バス、高山市)がボンネットバスを10日から25日まで、高山濃飛バスセンターから桜野公園(同市国府町広瀬町)へ走らせる、と知った。昔懐かしいボンネットバスは、自分はリアルタイムで経験した世代ではないが、かつてのバスの姿を今に残す存在だ。以前から乗りたいと思っていたが、なかなか機会がなかった。

 このバスは1958年製造で、滋賀県の事業者から移ってきたという。82年から白川村への定期観光バスで走り、過去には馬瀬村(現下呂市)でも走ったことがある。馬瀬の観光施設に当時の写真が飾られていて「いつかこの目で見たい、乗りたい」と思っていた。過去の本紙記事を調べると、近年はイベントでの登場が多かったようだ。

 ネットで申し込みや支払いを済ませ、当日に集合場所へ。新しいバスが並ぶ中に1台、時を超え現れたかのような姿。添乗員の解説とともにエンジンの響きに包まれながら、片道20分のバス旅を楽しんだ。沿道には愛好者の姿も。桜が見頃だった公園でも、多くの人が撮影していた。

 来た道を戻る帰路。古い車両を旅客が乗れる水準に維持整備するだけでも大変なことだろう。そう思いながらエンジン音と車体の揺れに包まれる「至福の時」を味わった。

カテゴリ: おでかけ くらし・文化 写真ニュース 社会