岐阜新聞Web

  • 美濃
  • 飛騨
  • 美濃
  • 飛騨


航空宇宙産業の教育研究拠点、岐阜大に開設 本格運用始まる



 岐阜市柳戸の岐阜大で19日、航空宇宙産業の研究教育機関「航空宇宙生産技術開発センター(IPTeCA=イプテカ=」の開所記念式典があり、関係者約50人が完成を祝った。県の産学金官が連携し、東海地方で盛んな航空機製造業の国際競争力向上と高度な生産技術者の育成を目指す。

 機関は2019年4月、内閣府の地方大学・地域産業創生交付金と県費、合わせて5年間で約26億円を受けて発足。20年4月、岐阜大と名古屋大が法人統合し、両大学を運営する東海国立大学機構直轄の研究拠点となった。情報通信技術、加工組み付けロボット、自律搬送、先端加工技術の4分野において、両大各約30人の研究者が携わる。岐阜大のものづくり技術と名古屋大の設計技術、それぞれの強みを生かしながら、人材を教育。川崎重工業やナブテスコといった企業との約50の共同研究開発も進んでいる。

 20年10月末に完成したセンターは鉄骨造り地上3階建て、面積は延べ1527平方メートル。工事費は約5億9500万円。企業との共同実験研究室や学生や社会人教育のための実習室、実験スペースを数多く備える。アーム型ロボットや模型飛行機を自動で組み立てる装置などの大型機械もあり、航空機製造の生産工程を一貫して実践的に学べる。

 岐阜大では高度なロボット工学や情報工学を学ぶコースが工学部に設けられ、約80人が名古屋大との共通開講科目などを履修する。名古屋大大学院で航空宇宙工学を学ぶ7人も10月以降にセンターで実習を行うなど、センターを核としたカリキュラムが組まれている。

 式典には機構長の松尾清一名古屋大総長や副機構長の森脇久隆岐阜大学長、古田肇県知事らが出席。小牧博一センター長らの案内でセンターを見学した。開所を記念し、元三菱航空機副社長で、現在、空飛ぶ車を手掛ける新興企業スカイドライブ(東京)の最高技術責任者、岸信夫さんの特別講演もあった。

カテゴリ: 動画 教育