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記者が体験、PCRモニタリング 家で唾液採取、厳重発送 



PCRモニタリング検査では、唾液を採取して検査センターに郵送する
PCRモニタリング検査では、唾液を採取して検査センターに郵送する

 新型コロナの感染拡大防止で、内閣官房が1~3月の緊急事態宣言の対象となった都道府県などで実施しているPCRモニタリング検査。県内の駅や大型商業施設などでもブースを構えて協力者を募っている光景を見る。どんな流れなのか。個人的に試した検査の結果が出たのでリポートする。

◆専用アプリから結果確認、陰性に一安心

 名古屋の取材も担当する記者。新年度がスタートした4月はトップ人事や決算発表などで、名古屋の官庁街や企業を訪れることが多かった。電車内や街中は混み合っていた。JR東海によると、東海道線も中央線もコロナ禍前の7割強まで乗客が戻っているという。

 自分は新型コロナに感染しているのだろうか。発熱はないが、たまに喉がイガイガしたり咳が出たり。不安な日々を過ごす中、先月30日、JR岐阜駅でモニタリング検査のブースを発見。無料で検査できるというので試してみた。

 モニタリングは無症状の感染者を把握することで感染拡大の予兆をつかみ、早めの対応につなげる目的らしい。県内では3月4日から受け付けが始まり、4月26日時点で約4600人が協力している。検査は唾液を採取する方式。ブースでは検査キットの受け取りと説明のみで、採取はスマートフォンの専用アプリで手順を確認し、自宅で行う。この日は5月3日までに採取して当日発送するようにとのことだった。

 検査キットを受け取った後、あることに気付く。現状、発熱などの症状は全くない。感染していたとしても無症状だ。知らない間に周囲の人に迷惑をかけることになるが、自覚しなければ今の生活を続けてしまう。誰かが発症しても、その人を感染源と見て自分は濃厚接触者扱いだろう。

 ところが、陽性判定を受けてしまうと、その後の生活に支障が出る。現に検査で陽性が疑われた場合、医療機関などに相談するよう念押しされている。周囲の人を濃厚接触者として巻き込むかもしれない。ひとまず、検査キットを受け取ったことを職場で公言しておいた。

 3日、手順通り唾液を採取し「危険物」と書かれた箱に梱包して郵便局から着払いで発送。千葉県に検査センターがあるようで、伝票の届け先は千葉県市川市になっていた。

 5日夜、「検査結果がご確認可能となりました」とメールが届いた。心臓の鼓動が速くなる。会社には何と説明しようか。一通り思いを巡らせた後、意を決して専用アプリを開く。見えた文字は「陰性」。「引き続きマスクの着用や、手洗い・咳エチケット等の励行に努めるなどして、感染予防に気をつけながら、これまで通りの生活を送っていただいて構いません」とのことだった。

 ただ、これも採取した3日時点の結果だ。ウイルス自体を絶滅させることは困難で、今後の人生、いつか感染するかもしれない。その頃にはワクチンも治療薬も普及していることを望みたいが、そこに至るまでの当面の間は慎重な生活を続けていくしかない。

カテゴリ: 医療 新型コロナウイルス