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「災害医療」学べるサイト、薬科大生が自作運営 体系的学習の動画など公開



  • ウェブサイト「災害医療大学」を運営する藤井嵩将さん=岐阜市大学西、岐阜薬科大 
  • 藤井嵩将さんが運営するウェブサイト「災害医療大学」 

 岐阜薬科大(岐阜市大学西)4年の藤井嵩将(たくま)さん(22)が「災害医療」について学べるウェブサイト「災害医療大学」を運営している。近年自然災害が頻発し、災害医療への関心の高まりを感じていると話し、「学習のための情報を一元化している。多くの人が、正しい知識を基礎から体系的に、楽しく学べるサイトにしたい」と話す。

 災害医療は、需要が供給を上回る状態で行われる。時間や人材、資機材が限られた状況下で、さまざまな傷病に対して緊急に対応する。阪神大震災や東日本大震災以降、国や自治体は災害医療体制の構築を強化しているが、コロナ禍で医療が逼迫(ひっぱく)している今、災害医療の観点が改めて重要視されているという。

 藤井さんは入学してすぐに、上級生に誘われて「日本災害医学会学生部会(DMAS)」の勉強会に参加した。災害医療の大切さに気付き、学びを深めていくうちに、勉強会で全国の学生に災害医療を教える立場にもなったが「正確な情報をまとめたサイトがない。これでは災害医療の重要性が広く伝わらず、災害医療を学びたい学生が学べない」と、ウェブサイトの自作を思い立った。

 2019年4月からサイト構築の勉強を始め、20年4月にオープンさせた。これまでに学習の基本となる災害医療概論についての動画5本を含む50以上の記事を公開。現在、月に約5300人がサイトを利用している。

 災害医療への関心を高め、楽しく学んでもらおうと、プレーヤーの選択によって物語の展開が変わるノベルゲームや、患者の重症度によって治療の優先度を決める「トリアージ」や災害医療をクイズ形式で学べるスマートフォン向けアプリも開発。無料通信アプリ「LINE(ライン)」の公式アカウントを作り、情報発信もする。

 藤井さんは「30年以内に南海トラフ地震が発生する確率は70~80%といわれているが、実際に起こった場合、岐阜が医療の受け皿になるはず。多くの人に災害医療を知ってもらい、学ぶ学生が増えてほしい」と話した。

カテゴリ: 医療 科学




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