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あいさつ回りの相棒「鮎菓子」ルーツは?岐阜のソウルフード



Q.コロナ禍ですが今年も鵜飼シーズンに入りました。親戚や友人に会う時はいつも鮎菓子を贈っています。長良川の鮎をイメージしたお菓子なのは分かるのですが、自分自身が鮎菓子のルーツなどを分からないまま購入していることに気付きました。自分で調べるのも限界があるので教えてもらいたいです。(岐阜市・30代女性)

◆岐阜市の和菓子店創業者考案

A.1908年創業の和菓子店「玉井屋本舗」(岐阜市湊町)の代表社員玉井博祜(ひろこ)さんに話を聞きました。岐阜の鮎菓子の発祥は同店で、京都と東京で修行を積んだ創業者の玉井経(つね)太郎さんが創業時に考案しました。「岐阜の他の店にも広めたい」という思いから、経太郎さんが各和菓子店に製造方法を伝えたそうです。博祜さんは「岡山県発祥で、求肥(ぎゅうひ)をカステラ生地で包んだ調布という和菓子がある。鮎菓子は恐らく調布から派生したのではないか」という見解を示しています。

 鮎菓子は全国各地で作られていますが、岐阜の特徴の一つに販売時期があります。県外は初夏の季節のみの販売が多いですが、岐阜は鵜飼シーズンはもちろんのこと、通年販売しています。玉井屋本舗では3月下旬から9月ごろまでがピーク期間といい、多い時は一日1万2千個を製造します。博祜さんは「意外にも、転勤を迎えてあいさつ回りの贈答用として購入する男性客が多い」と紹介してくれました。

 もう一つの特徴は味の豊富さです。

岐阜商工会議所によると、岐阜市内で鮎菓子を作る和菓子店は約30あり、オーソドックスなものから、求肥や生地を抹茶やチョコなどに味付けしたものも登場しています。昔ながらの味と現代風にアレンジした味の両方が楽しめる岐阜の鮎菓子。博祜さんは「岐阜のソウルフードとしてこれからもアピールしたい」と意気込んでいます。

カテゴリ: くらし・文化 グルメ