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ハイパーカミオカンデ着工「市民の誇り」地元歓迎、広がる夢



ハイパーカミオカンデの市民向けの活用策を思い描く高知尾理さん=28日午後、飛騨市神岡町、ひだ宇宙科学館カミオカラボ
ハイパーカミオカンデの市民向けの活用策を思い描く高知尾理さん=28日午後、飛騨市神岡町、ひだ宇宙科学館カミオカラボ

 素粒子ニュートリノの観測装置「ハイパーカミオカンデ」の着工式典が岐阜県飛騨市神岡町の建設地で28日に行われ、本格的な建設工事が始まったことで奥飛騨での宇宙科学研究の動きに関心を寄せる地元の人たちの目が改めて超大型観測装置に向けられている。

 スーパーカミオカンデなどの施設によって市内で続く研究を紹介し、学ぶ楽しさを伝える同市の「ひだ宇宙科学館カミオカラボ」サイエンスコミュニケーターの高知尾理さん(33)は「宇宙物理学の理論を幅広い裏付けを持って語ることができるようになる」とハイパーカミオカンデの稼働による利点を示す。

 ハイパーカミオカンデについて「複数の課題を解決するための決定打を打てる可能性を備えた装置」と見ており、市民と科学をつなぐカミオカラボの活動への活用を考える。

 市内での研究とハイパーカミオカンデの建設に支援を続ける飛騨市の都竹淳也市長は「宇宙物理学研究は市民の誇りでもあり、子どもたちも大切なものと思っている。そういう市民の気持ちもくみ取ってもらいながら、皆が力を合わせて成果を出していきたい」と期待する。

 早期着工に向けて活動してきた神岡商工会議所の亀谷豊会頭は「ビッグプロジェクトが地元で行われることは誇りであり、市民を挙げて歓迎する。この大きな事業が円滑に進むよう環境整備にできる限り協力する」と話した。

カテゴリ: 科学