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飛騨地域の首長や従事者が緊急声明 感染者急増で医療逼迫、市民に予防やワクチン接種求める 



切迫した医療現場の状況を伝える堀明洋院長(左端)ら=高山市役所
切迫した医療現場の状況を伝える堀明洋院長(左端)ら=高山市役所

 岐阜県飛騨地域の自治体は29日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、住民に向けた緊急アピールを発表した。2週間で新規感染者ゼロを目指す。5月の感染者急増に伴って医療現場は切迫、一般の診療にも影響が出ており、負担を減らしたい考えだ。

 飛騨地域で感染が確認されたのは、県発表ベースで224人(28日時点)。半分程度が5月の人数だ。県飛騨保健所によると、大型連休後に増えて病床が逼迫(ひっぱく)し、7割を超える使用率の日も続いた。現在はピークから脱したものの、5割ほど。

 高山市役所で開いた記者会見には、首長や県の担当者のほか、感染者を受け入れる久美愛厚生病院(高山市)や県立下呂温泉病院(下呂市)などの代表者も出席し、現場の状況を伝えた。厚生病院では5月中旬、用意した31床が満床に。急ぎでない手術を延期したり、一部の救急患者受け入れを他の病院に頼ったりする事態に陥った。堀明洋院長は「地域に迷惑を掛けながら対応した。不安の中で患者に寄り添い、ケア、治療する職員を誇りに思う」と涙声で話した。

 呼び掛ける内容はマスクの着用や不要不急の外出自粛をはじめ、これまでと同様の基本的な対策とワクチンの接種だ。高山市の國島芳明市長は「一般の診療にも影響し、住民の命に関わる。一人一人が認識を改め、地域の力で防ぎたい」と訴えた。

カテゴリ: 政治・行政 新型コロナウイルス