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高山ラーメンの名物店「板蔵」運営会社が破産、負債19億円 コロナで来店客減少



 帝国データバンク富山支店によると、食堂運営の直丸屋(岐阜県高山市丹生川町坊方、牧野はるか社長)は1日までに、岐阜地裁高山支部から自己破産手続きの開始決定を受けた。同社は高山ラーメンなどで知られる名物店「板蔵」を運営しており、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い来店客が減少していた。事業停止は先月11日で、負債額は約19億円。県内のコロナ関連破綻は25例目。

 1989年12月、板蔵として設立。国道158号沿いで、食堂だけでなく、土産物店やラーメンの製造工場を併設したドライブインを経営した。個人観光客やバスツアー客の取り込みに成功したほか、自社ホームページでラーメンを販売するなど事業を多角化し、高山ラーメンの観光化、名物化の流れをつくった。2002年2月期には売上高約11億円を計上した。

 だがその後は来店客数の減少で、欠損計上を散発。関係会社への多額の貸付金を借り入れでまかない、大幅な債務超過に陥っていた。金融債務は債権回収業者に譲渡され、14、15年の2度、本店の不動産が裁判所の競売に掛けられるなど、資金繰りはひっ迫していた。

 17年2月に創業者の次女が事業承継し、18年には製麺工場などを売却。食堂営業のみに絞り、経営のスリム化を図った。だが追い打ちを掛けるように、昨年以降のコロナ禍で来店客数が大幅に減少。債務返済のめどが立たないため、事業継続を断念した。

カテゴリ: 経済