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「カレーづくりは編曲と同じ」カレー通サックス奏者、キッチンカーで販売



  • キッチンカーで自慢のカレーを販売する野々田万照さん=岐阜市司町、岐阜市役所前広場 
  • 今年3月、ライブでサックスを演奏する野々田万照さん=同市学園町、ぎふ清流文化プラザ 

 スパイスの絶妙なハーモニーはいかが―。岐阜市を拠点に活躍するプロのサックス奏者、野々田万照さん(56)が、キッチンカーでのカレー販売に励んでいる。もともと趣味が高じて、音楽活動の合間に催しで出店したり、友人の店を間借りして提供したりしていた"カレー通"だが、コロナ禍で音楽活動ができなくなり、昨年10月から本格的に販売を開始した。「音楽もカレーもエンターテインメント。お客さんを楽しませたい思いは一緒」と目を輝かせる。

 歌手の高橋真梨子さんのバッグバンドや、ジャズビッグバンド「熱帯JAZZ楽団」で活躍。作詞、作曲、編曲も手掛け、岐阜市内で音楽スクールも運営する。だが、コロナ禍で、年間100本ほどあったライブは中止に。東京での事務所存続も難しくなり、昨年9月、自宅のある岐阜市に拠点を移した。

 現在は、友人に借りたキッチンカーで、岐阜市役所の新庁舎前広場に不定期で出店中。2日は「昭和のカレーライス」(500円)と「スパイス弾けるキーマカレー」(700円)を20食ずつ販売。会員制交流サイト(SNS)で知った人や、香りに引かれた人らが次々と訪れた。

 20代のころからカレーの食べ歩きやカレー作りを楽しむようになった野々田さん。ライブ先では有名店を巡り、自宅には常時30種類のスパイスを並べるほど。食材やその日の気分に合わせて10種類ほどを調合し、カレーを作る。「カレーづくりは編曲と同じ。辛さや色、食感、香りなど無限の組み合わせがある」

 先の見えないコロナ禍だが、「希望は捨てたくない」と、来年はツアーも予定している。「カレー販売は、コロナ禍だからこそできた挑戦だった。せっかくなら、フランチャイズ展開を目指したい」と、音楽とカレー、二足のわらじを履き、今後も奮闘するつもりだ。

カテゴリ: エンタメ グルメ