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美濃加茂市と可児市、なぜ外国人が多い?家族呼び寄せ定住も



Q.在住外国人の新型コロナウイルス感染拡大防止策が課題になっています。岐阜県内では、美濃加茂市と可児市に外国籍の住民が多いようですが、なぜでしょうか。(岐阜市・40代男性)

◆長年にわたる共生で生活基盤が安定

A.外国籍の市民は、今年4月時点で美濃加茂市が5266人で、人口に占める割合は9・21%。可児市は7880人で7・78%です。

 両市で暮らす外国人は、ブラジル人、フィリピン人が中心です。美濃加茂市の場合、1989年以降、外国籍の市民の割合は右肩上がりとなりました。当時、市内にあったソニー美濃加茂や関連工場がブラジル人を多く雇用し、その後にフィリピン人労働者も増えました。リーマン・ショックを受けて割合は減少に転じましたが、13年のソニー撤退以降も減ることなく、むしろ増加しています。

 可児市には、県内最大級の工業団地があるほか、市内や周辺地域に製造業が多数あることから多くの雇用が生まれました。また、外国人個人への賃貸アパート契約が難しかった時代に、派遣会社が借り上げたアパートが市内に多くあったことも要因とみられます。

 両市には共通の特徴があります。長年にわたる共生によって外国人の子どもへの教育体制が整い、外国人が経営する食料品や散髪などの店が多くできるなど、他の市町村よりも安定した生活基盤が確立しているのです。両市の防災無線は日本語、ポルトガル語、タガログ語、英語の4カ国語が使われており、こうした対応も「暮らしやすさ」につながっています。一人で住んでいた人が、家族を呼び寄せて定住する例も最近は多くみられます。美濃加茂市では現在、外国人を大規模に雇用する企業はあまり見られませんが、可児市内の企業や工場に雇われている人が多いようです。

カテゴリ: くらし・文化 社会