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売上高1000億円へ道筋 ヒマラヤ小森会長、3年限定で社長に復帰



「3年間で会社を大きく変える」と意気込む小森裕作会長兼社長=岐阜市江添、ヒマラヤ本社
「3年間で会社を大きく変える」と意気込む小森裕作会長兼社長=岐阜市江添、ヒマラヤ本社

◆来年4月再編の東証最上位市場 「プライム」目指す

 ヒマラヤ創業者で、会長から兼務で社長に復帰した小森裕作氏(72)は、岐阜新聞社のインタビューに応じた。社長を務める期間を3年間と限定し、「(2022年4月に再編される東京証券取引所の最上位市場の)プライムを目指す。会社を大胆に変え、売上高1千億円達成へのロードマップを作る」と述べ、スピード経営と人材育成のため権限委譲を徹底する考えを示した。コロナ後を見据えた戦略や展望を聞いた。

 -11年ぶりに社長に復帰した理由は。

 「予算制、合議制による経営の弊害を感じていた。予定調和で最適な判断ができなかったり、経営判断に対する責任が明確でなかったりした。私が社長だった時は即座に判断してきた。コロナ禍の今は経営環境の変化が速い一方で、会社を大きく変えるチャンスでもある。自分で考えて自分でリスクを取れる人材を育てないと、業界のトップランナーは追い抜けない」

 -人材育成と権限委譲をどう進めるのか。

 「本部長と副本部長の5人、部長5人に徹底的に権限を委譲する。彼らには『良いと判断したことをすべき。結果責任は私が持つ』と伝えた。創業者でオーナーでもある私だからできること。大垣共立銀行の故土屋嶢会長は陶板に『風をよめ よんだら跳べ』と記された。私は不作為を絶対に認めないが、跳んで結果が伴わなくても責任は問わない。その覚悟で権限委譲すれば、自分で考えられる若い経営者を育てられる」

 -3年間で重点的に取り組むことは。

 「会社を大胆に変え、売上高1千億円達成のロードマップを作る。機関投資家から投資を呼び込むには、東証プライム入りが必要。上場基準の流通株式の時価総額100億円を達成するため、時価総額を200億円に引き上げたい。既存店をてこ入れし、千坪規模の大型店の出店も計画したい。やるべきことは多い。3年間立ち止まることなく走りながら考えて行動し、社員の生活も豊かにする」

 -コロナ禍による経営環境の変化をどう受け止めているか。

 「健康のため山登りやウオーキング、ゴルフを始める人が増えている。アウトドアは一人でも楽しめるキャンプがヒットし、夏季限定だったキャンプ用品が通年で売れるようになった。コロナで築かれたスポーツを楽しむ流れは、コロナ後も続くだろう」

 -他社と差別化をどう図るのか。

 「ライバル店は売れる商品のみで勝負する効率主義だが、当社は逆。品ぞろえを充実させ、他店で満足できない消費者に訴えるような商品構成にしている。価格ではなく付加価値で勝負する。あるスポーツに詳しい、あの店員が勧めるから商品を買いたいと顧客が思うような影響力のあるスタッフを増やす。社員には自分の顧客を作るように求めている。そのための教育にも力を入れる。自己投資を推奨する環境も整えたい」

カテゴリ: 経済