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小学校文集に「オーストラリアに勝ちたい」17年前の夢現実 ホッケー男子・田中世蓮



  • 日本の司令塔として活躍が期待される田中世蓮=昨年12月、東京都、大井競技場 
  • 田中世蓮の小学校の卒業文集。五輪で活躍する目標が明確につづられている(田中提供) 

 23日に開幕する東京五輪で、小学6年生のときに抱いた夢を現実にしようとしている県ゆかりの選手がいる。ホッケー男子日本代表「サムライジャパン」の田中世蓮(せれん)(28)=岐阜朝日クラブ=。24日、1次リーグ初戦で世界ランキング1位のオーストラリアに挑むが、田中が約17年前、卒業文集に記した言葉は「一番勝ちたいチームはオーストラリアです」。日本代表に選ばれるという、夢の半分はかなえた田中。オーストラリアに勝って夢を超えていけるか-。注目が集まる。

 「今日、僕は、明日のオリンピックのためにホッケーの練習をもう特訓(猛特訓)しました」。丁寧に書かれた文字と、ホッケーのスティックを持った人を描いた挿絵。小学5年から競技を始めた田中が小学校の卒業文集で書いた「未来の自分」だ。当時「今日」と書いた"未来"は、まさに23日に重なる。

 当時はあくまで漠然とした夢だった。だが、21歳以下など各世代別の日本代表に名を連ねる中で、描いた夢は次第に目標に変わっていた。フル代表に選ばれたのは2014年。東京五輪出場が、明確な目標になった。

 日本の世界ランクは現在15位。格上のオーストラリアは難敵だが、田中は「勝てば夢の一つがかないますね」と笑う。

 自信がないわけではない。17年の国際大会で対戦した際は、当時の監督が「歴史的」と評した勝利を収め、18年のアジア大会では初優勝も遂げた。田中自身もこの間、日本代表で司令塔の位置を勝ち取り、中心選手の一人として活躍してきた。「戦えない相手とは全く思っていない」と力強い。

 文集はこう締めくくられている。「ぜったい予選を勝ちぬいて、優勝したいです」。卒業文集によると、オーストラリア戦での勝利はあくまで通過点で、ゴールはさらにその先にあるようだ。田中は「これまで妥協せずにやってきた。あとは結果を残すだけ」と語るが、文集にも「くいのないよう、いい結果が出せるといいです」と書かれている。

カテゴリ: スポーツ