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13歳で僧侶の道へ 亡き父の後継者、住職目指す「和気あいあいとした寺に」



亡くなった父の跡を継ぎ、僧侶としての道を歩む熊澤李桂さん=池田町六之井、妙勝寺
亡くなった父の跡を継ぎ、僧侶としての道を歩む熊澤李桂さん=池田町六之井、妙勝寺

 岐阜県池田町六之井の妙勝寺で27日、得度式があり、名古屋市北区の中学2年生熊澤李桂さん(13)が僧侶としての一歩を踏み出した。熊澤さんは、同所で7代続く「老松寺」の住職を務めていた父の故秀一さんの後継者として、今月に亡くなった母美都子さんへの思いも背負って学業と両立しながら仏門の道を歩む。

 秀一さんの次女に当たる李桂さんは、父から将来について言われたことはなく、寺との関わりはお経を読む際に手伝いをする程度だった。転機は昨年10月、持病の悪化で秀一さんが55歳で亡くなったこと。運営していた幼稚園と合わせて「生前から守ってほしいという気持ちは伝わっていた」という李桂さんは、姉と話し合って跡継ぎとなることを決めた。

 得度式では、親族らが見守る中で、秀一さんと兄弟弟子の関係にある岩谷真海住職から「李桂(りけい)」の名を授かり、けさなど道具を受け取って戒律を守ることを誓った。この日は秀一さんの一周忌が合わせて営まれ、僧侶として初めてのお勤めに参加した。

 式を終えた熊澤さんは「気持ちは固まった。やるしかない、頑張ろうという気持ち」ときっぱり。大学での専門的な勉強や寺での修行など10年ほどかけて住職を目指す。「父が亡くなったこともあり今は寺が寂しい。和気あいあいとした場所にできたら」と力を込めた。

カテゴリ: くらし・文化 社会