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同じ夢追う「腐れ縁」小学生から同チーム 五輪ホッケー男子代表、吉川と山田 



  • 吉川貴史 
  • 山田翔太 

 53年ぶりの五輪舞台を戦うホッケー男子の日本代表「サムライジャパン」に、幼稚園からの幼なじみで、競技を始めた時からずっと同じチームで切磋琢磨(せっさたくま)してきた選手がいる。岐阜県瑞穂市を拠点とする岐阜朝日クラブの吉川貴史(26)と山田翔太(26)。27日の1次リーグで初の勝ち点を挙げた日本だが、勝利はまだない。2人は「残り2試合は絶対に勝つ」と決勝トーナメント進出へ望みをつなぐため、必勝を期す。

 山田は「腐れ縁」と表現するが、これほど歩みを共にするオリンピアンは珍しい。共に滋賀県米原市出身。互いの実家は、自転車で10分もかからないほどの距離だ。小学生の頃は、他の同級生と一緒に川に行ったり、バーベキューや花火をしたり。小学3年の同時期に競技を始めたため、ホッケー歴はわずか1週間ほどの差だという。

 中学、高校、大学、社会人もずっと同じチームでプレー。吉川はGK、山田はDFとして、あうんの呼吸で互いのプレーを助け合い、近くから見続けてきた。学生時代の全国制覇や、年代別の日本代表も共に経験。フル代表に名を連ねたのもほぼ同じ時期という一致ぶりだ。チームや代表で戦術の相談するときも、「長く話さなくても端的にすむ」(山田)という。

 山田の魅力の一つは、日本最速クラスのセットプレーのシュートで、吉川は「絶対に敵に回したくない」。一方の山田は「(吉川以外)他のキーパーで守ったことがあまりない」といい、日本代表の紅白戦などで他の選手と組んだ時に、吉川の指示の多さやきめ細かさに気付かされるという。「本当に頼りになる」と絶大の信頼を置く。

 一緒につかんだ五輪切符。吉川は海外勢の強烈なシュートを次々セーブ。山田も積極的なオーバーラップをみせ、大舞台で互いにチームに貢献している。ただ、吉川は「同じ舞台に立てたことはうれしい。でも勝たないと意味がない」と勝利への貪欲な姿勢を忘れない。27日のニュージーランド戦は勝機がありながら引き分けに終わり、そろって涙した。山田は「自分たちにやれることをしっかりやりたい」と、次こそは勝って一緒に歓喜するつもりだ。

カテゴリ: スポーツ