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「第5波の入り口」岐阜県知事が危機感 20~50代の感染拡大、他県と往来「大きく影響」



 古田肇岐阜県知事は30日、定例記者会見で、県内の新型コロナウイルスの感染状況について「岐阜県は既に第5波の入り口に立っている」との認識を示した。県内ではワクチン接種の効果もあり、60代以上の感染者の割合は減少傾向にあるが、若年層を中心に感染が拡大し、7月以降の感染者は県外との往来の行動歴がある人が半数を占めている。県は来週にも専門家会議を開き、感染拡大防止に向けた今後の対応を協議する。

 ⇒【動画】新型コロナウイルス感染拡大の経過を振り返る

 直近約1カ月(7月5~29日)の感染者255人のうち、60代以上の感染者は11・0%で、20%を超えていた第3波、第4波と比べて大きく減少している。また、7月の死亡者数は30日時点で昨年10月以来となる1人で、90代以上の感染者は確認されていない。今月発生したクラスター(感染者集団)の8件に、これまでクラスターの多くを占めていた高齢者福祉施設や医療施設は含まれておらず、古田知事は「重症化リスクの高い高齢者を守るという観点からも、ワクチン接種の効果が現れている」と分析する。

 一方で、感染者のうち、ワクチン接種が進んでいない20~50代の割合が75・3%で、第3波、第4波と比べても10~20%ほど増加している。感染者は県外との往来の行動歴がある人が半数。愛知県のほか東京都や千葉県、神奈川県、大阪府との往来がある人たちが感染し、古田知事は「他県からの帰省や他県への旅行などの行動歴が(感染拡大に)大きく影響している」と指摘。「今回の第5波は感染力の強さが指摘されているデルタ株との戦い。ある日を境に一気に感染者が増えることも十分考えられる」と警戒を強める。

 県は今月20日、帰省の判断を慎重にすることや、県をまたいだ出張や旅行、レジャーなどの自粛を求める夏休みの感染対策を発表した。古田知事は「8月末までの対策について、7月の経験を踏まえて、お盆を控える中でどうするかを状況に応じて考えていきたい」と述べた。

カテゴリ: 新型コロナウイルス 社会