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隠れた巨大古墳「船来山古墳群」特徴は?



船来山古墳群(県提供)
船来山古墳群(県提供)

Q.岐阜県本巣市と岐阜市の境にある船来山古墳群=写真、県提供=について質問です。山頂部には隠れた巨大な前方後円墳があると聞きました。大きさや特徴などを教えてください。(山県市・70代男性)

◆全長65メートル、鍵穴の形くっきり

A.発掘調査などを行っている本巣市教育委員会に聞きました。同古墳群は、標高約115メートルの船来山に、3~7世紀ごろ造られました。東西約2キロ、南北約600メートルの細長い独立した山の山頂から山麓に至るまで約290基が点在しており、さらに調査すれば千基はあるとも言われています。独立丘陵に築かれた古墳群では東海地方最大級で、2019年には一部が国史跡に指定されました。

 2014年度には、岐阜農林高校と「協働測量調査」を行い、山頂部にあった二つの古墳が、実は一つの巨大な前方後円墳であることが判明しました。空からレーザー照射で測量する「赤色立体地図」では、きれいな鍵穴の形をしています。全長は約65メートルで、この古墳群最大の前方後円墳です。また、赤色立体地図からは、別の場所にも前方後円墳らしき古墳が新たに見つかり、現在調査を進めています。

 同古墳群の特徴は、圧倒的な数を誇ることのほかに、前方後円墳、円墳、前方後方墳、方墳など多様な形の古墳があることなども挙げられます。石室の内面が赤色顔料で塗られた赤彩古墳も見どころの一つです。本巣市上保の「赤彩古墳の館」と「古墳と柿の館」では、復元した石室や、武具などの副葬品を展示しています。

カテゴリ: くらし・文化 社会