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桃1200kg盗難被害「悔しさより残念」収穫直前、生産者が落胆 岐阜・中津川市



畑で桃の窃盗被害の状況を説明する大竹正人さん=中津川市落合
畑で桃の窃盗被害の状況を説明する大竹正人さん=中津川市落合

 和洋菓子製造販売の恵那川上屋(岐阜県恵那市大井町)の農業部門である農業生産法人「恵那栗」が管理する中津川市落合の畑で桃1200キロ(150万円相当)が窃盗の被害に遭った事件で、恵那栗のリーダー大竹正人さん(36)は「こんなことは初めて。悔しいというより残念」と思いを語った。

 恵那栗は栗の栽培を主に、桃やトマトを育てている。大竹さんによると、恵那栗の従業員が6日朝、桃の収穫のため畑に行った際に一部の桃がないことに気付いた。サルによる被害と違い、すべてきれいにもぎ取られていた。3日夕方から5日未明は関係者は誰も畑に行っておらず、この間に被害に遭ったと推測される。

 畑では恵那栗が2004年から、地元農家から受け継ぐ形で桃を栽培。面積は8アールで、約60本に「アカツキ」「昭和白桃」など6種類の桃の実がなる。うち15本で「白鳳(はくほう)」がすべてもぎ取られていた。

 現場は山の斜面で街灯が少なく、一番近い民家も約1キロ離れている。馬籠宿の石畳まで歩いて通る人もいるが、コロナ禍で外国人観光客がいなくなり人通りもまばら。サル、イノシシ対策用の電柵はあるが、入り口は施錠していなかった。

 6日に被害届を出し、現在中津川署が捜査中。大竹さんは「収穫直前に盗まれた。今年の桃は出来がよく、品質にも自信があった」と話した。

 恵那川上屋の鎌田真悟社長は「桃は木の上で完熟させてから収穫するため、糖度と風味が凝縮したような濃厚な味わい。毎年心待ちにしているお客さまにお届けできる日を楽しみにしていた。皆さまの期待に沿えなくなってしまったこと、桃と向き合ってきた恵那栗の社員の気持ちを考えると、残念」と語った。

カテゴリ: 事件・事故 社会