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大型商業施設「マーサ21」来秋オープン向けリニューアル 地域の「食」支援へ売り場刷新



  • スペースを広く取り、座席数も増やすフードコートの完成予定図。外の緑化スペースからの入り口も設ける 
  • 「顧客、テナント、協力会社の声に耳を傾け、地域とともに持続可能な商業施設であり続けたい」と語る川島政樹社長=岐阜市正木中、マーサ管理事務所 

 来秋のグランドオープンを目指し、第4期の大規模リニューアルを進めている大型商業施設「マーサ21」(岐阜市正木中)。「ずっと、こころ動く、出会い」。コロナ禍で環境が大きく変化する中、約40億円を投じるリニューアルのキャッチフレーズには、持続可能な商業施設を目指す思いを込めた。運営するカワボウの川島政樹社長(49)にコンセプトや展望を聞いた。

 -リニューアルのコンセプトは。

 「2008年以降、テナントとの契約を基本7年更新とした。当社は7年間のルーティンの中で、顧客や地域、テナントの要請を反映させて改修する流れにある。今は持続可能な商業施設であることが求められている。従来は増築や増床が基本で拡大路線を続けてきた。1988年の開業以来約30年間に北館、東館と2度の大規模な増床をした。しかし、今後も続けることが可能なのか、これからも求められているのかと問題意識があった。より効率的で利便性が高い商業施設こそ、持続可能性があると考えた」

 -キャッチフレーズに込めた思いは。

 「心に触れる店、商品、サービス、イベントを提供する商業施設でありたいという原点のキャッチフレーズ『こころ動く、出会い』に持続可能性を取り入れるため『ずっと』を加えた。顧客、テナント、協力会社の三方にとってよい商業施設という基本に加え、持続可能な商業施設として、どうあるべきかを打ち出すリニューアルにしたい」

 -リニューアルの柱は。

 「持続可能に欠かせない要素は、地域に必要とされること。中でも地域の食を支えることが一番。食は従来から力を入れてきた分野だが、さらなる強化策として、スーパーマーケットを中心とした食料品の分野でイオンの食料品売り場を大幅に刷新し、専門店を拡充する。外食分野ではフードコートの面積を増やし、現状の400席から600席にする。多くの人にコロナ禍でも安心して食事をしてもらうには、ゆとりのあるスペースが必要。感染状況が厳しい時には、席数を絞るなど可変的に運用する」

 -食以外の利便性向上の計画は。

 「西側平面駐車場を拡充し、入り口の再整備を進め、アクセスしやすい環境を整える。平面駐車場には雨にぬれないようアーケードを一部に設置する。イベントスペースも北館1階に移設して充実する。現状の南館1階マーサスクエアは、吹き抜け構造で上層階も含めた動員力や発信力が高いが、人通りの多い地点に移設して発信効果を高める。地域交流を促すグリーンガーデンの整備、キッズスペースの新設など館内設備の更新で、コアターゲットのファミリー層が居心地のよい環境を整える」

 -立地する岐阜市北部エリアの成長性は。

 「人口が多く、東海環状自動車道の岐阜インターチェンジ(仮称)の供用開始で、市街地とインターを結ぶ結節点になる。当社にとってチャンスであり、今後も地域とともに発展していくことが持続可能な商業施設としての一歩になる」

カテゴリ: 経済