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音や光で威嚇、ドローンでカラス撃退 ブドウ被害多発地域で効果検証



  • カラスがつついたことにより実や袋が落下したブドウ畑=岐阜市長良志段見 
  • ブドウ畑でのカラス撃退効果を確かめたドローンの実証実験=岐阜市長良志段見 

 JAぎふは、農作物を荒らすカラスを撃退するためのドローン導入を検討している。ここ数年の被害が特に大きい岐阜市長良志段見のブドウ畑で23日、ドローンの実証実験が行われ、カラスが嫌がる音や光を確かめた。今後、カラスが寄りつかなくなる効果が確認され次第、生産者と相談しながら管内の市町にも広げる方針で、カラス被害に悩む農家を助ける。

 JAぎふによると、県内屈指のブドウ産地である長良志段見の畑では「巨峰」「シャインマスカット」などが栽培されている。5、6年前から味を覚えたとみられるカラスが増えた。収穫が始まる7月上旬ごろからカラスが飛来し、収穫時間帯の午前5時30分~8時ごろに防護シートの隙間から首を入れて実を食べるという。

 今シーズンも農家15軒で実がつつかれたり、実を守る袋が剝がされたりする被害が相次ぎ、一日45万円程度の損害が出ている。カラスのしつこさに栽培を諦める農家も出ており、状況を見かねた生産者の酒井誠一さん(72)がドローンの活用を提案した。

 この日の実験では、農業・測量用ドローンを手掛ける「リシパ」(名古屋市)が用意した2機を使用した。「鷹匠(たかじょう)ドローン」と呼ばれる機体で、スピーカーからカラスが嫌がるタカの鳴き声を発し、特殊な光を反射するシートを巻き付けた。近づく機体にカラスが逃げる様子が見られた。

 JAぎふによると、農地の鳥獣対策にドローンを活用するのは県内で初めてとみられる。

 JAぎふはドローンの映像データなども参考にしながら生産者と導入に向けた話し合いを進めていく方針で、資材課の中田雄樹次長は「カラスの被害を少しでも減らし、生産者の力になりたい」と話した。

カテゴリ: くらし・文化 社会 科学 経済