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キュウリ3本100円→250円...野菜高騰、食卓直撃 大雨影響、県外産地の出荷量減



8月の大雨で価格が高騰した野菜が並ぶ青果店の売り場=岐阜市橋本町
8月の大雨で価格が高騰した野菜が並ぶ青果店の売り場=岐阜市橋本町

 8月中旬から全国的に続いた大雨の影響で、一部の野菜の価格が高騰している。岐阜県内の作物は比較的被害が少なかったものの、他産地で低温や日照不足による生育不良で出荷量が減少したことに伴い、値上がりした。キュウリやトマトなどの夏野菜をはじめ、葉物野菜もしばらくは値段が高い状態が続くとみられ、卸売・小売業者や消費者は、やりくりに手を焼いている。

 「市場の相場が高いからといって、品質の悪いものを提供するわけにはいかない。今が一番の我慢のしどころだ」。青果仲卸業「カネ井青果」(岐阜市茜部新所)の藤井雅人社長(53)は険しい表情で語る。

 同社の直営青果店「カネ井青果アクティブG店」では、キュウリはお盆前まで3本入り1袋が100円だったが、大雨が続いてからは1袋250円で販売されている。ホウレンソウやレタスなどの葉物野菜も1・5~2倍程度の値段で推移している。

 同店常連客の50代の主婦(同市金宝町)は「買わないと野菜不足になってしまうので悩む。でも高過ぎるものはなかなか手が出ない」とため息をつく。80代の主婦(同市岩井)は「買い物に行くと(高くても)ついつい買い過ぎてしまう。なるべく他で節約している」と困り顔だった。

 JAひだ(高山市)によると、飛騨地域のホウレンソウの多くは「雨よけハウス」で栽培されており、例年の同程度の収穫量を維持できた。ただ、北海道や長野県などの他産地での被害が大きく、ホウレンソウ全体の収穫量が減ったために値段が上がったとみられる。

 岐阜市上西郷の春日井博元さん(73)のキュウリ畑では、雨が続いたことで水はけが悪くなり一部が枯れてしまった。春日井さんは「ここ数週間は雨で思うように作業できなかった。今後の天候回復に期待したい」と祈るように空を見つめた。

カテゴリ: くらし・文化 経済