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自宅療養847人、開始1週間で11倍に 岐阜県、入院や宿泊療養上回る



 新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大に伴い、岐阜県内でも自宅療養者が急増している。新規感染者が連日300人を超える中、27日時点の自宅療養者は847人に上り、自宅療養開始時の74人から1週間で約11倍に膨れ上がった。県は「感染者がこれ以上増えると、リスクが低い患者に自宅で療養してもらっている現在の対応が難しくなる」と警戒感を強めている。

 感染の第1波から「自宅療養者ゼロ」を維持してきた県内で自宅療養が始まったのは21日。若年層を中心とした無症状や軽症の患者が増え、宿泊療養施設の対応能力を超えたため、重症化リスクの低い患者から自宅療養に移行した。

 自宅療養者への対応は、県と岐阜市、看護協会による支援チームが担う。レトルト食品やティッシュペーパーといった自宅療養に必要な食料、生活用品とともに、血液中の酸素を測る「パルスオキシメーター」や体温計を配布し、毎日電話で体調を確認。日々の変化に気を配り、急変時に備えて24時間対応の相談窓口も設置した。支援チームは段階的に増員し、設置時の38人から71人体制となっている。

 一方、病床や宿泊療養施設も逼迫(ひっぱく)してきている。現在、病床は783床、宿泊療養施設は1131床を確保しているが、27日時点で入院患者が515人、宿泊療養施設の入所者は708人となっている。リスクの低い若年層は自宅療養が主体となりつつある。宿泊療養施設は入所者の年齢層が上がっている。症状が悪化して施設から病院に搬送される人も多くいるという。

 県健康福祉部の堀裕行部長は「入院患者が500人を超え、病床も相当厳しくなってきている。宿泊療養施設や自宅で具合が悪くなった時に、入院できなくなる事態を一番懸念している」とし、「全体の新規感染者数を減らしていくしかない」と強調する。

 県は9月上旬までに宿泊療養施設を1271床に拡大する方針。

カテゴリ: 新型コロナウイルス 社会