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七福神、下呂温泉でそろう 市内の10寺院巡り安寧願う



  • 岩淺宏観住職と寿老人の木像=下呂市湯之島、温泉寺 
  • 「下呂温泉周遊七福神めぐり」のチラシ 

 岐阜県下呂市内で七福神の木像を安置している7寺院などを巡る「下呂温泉周遊七福神めぐり」が、9月1日から始まる。企画した寺院の関係者は、新型コロナウイルスの早期収束や人々の心の安寧を願うとともに、「息苦しさを感じる時代にひと息ついてほしい」と話している。

 七福神の木像は、以前から毘沙門天が同市萩原町上呂の龍泉寺に、福禄寿が同市金山町中津原の萬福寺に安置されていた。

 一方、恵比寿天、布袋尊、寿老人、弁財天、大黒天の5体の木像は、下呂温泉の旅館にあったものだ。経営者が収集していたものだったが、この旅館は閉館に。「多くの観光客らに拝んでもらおう」と、2012年夏に下呂温泉旅館協同組合から同市湯之島の温泉寺に寄贈された。同寺では5体を境内に安置し、観光客や参拝者らが訪れていた。

 「あと2体あれば七福神がそろう」と関係者の間で話していたところ、昨年12月に市内の臨済宗妙心寺派の寺院の集まりの場で、龍泉寺に毘沙門天が、萬福寺に福禄寿があると話題に。その場で、他の寺も参加しての七福神めぐりの実現へ動き出した。

 温泉寺には寿老人を残し、恵比寿天は同市萩原町上村の大覚寺、布袋尊は同市萩原町中呂の禅昌寺、弁財天は同市森の泰心寺、大黒天は同市乗政の慈雲院に安置。6月に七福神を禅昌寺に集めて開眼供養を行った。

 さらにがん封じで知られる同市宮地の地蔵寺、名前から当選祈願で知られる同市火打の東泉寺、紅葉が美しく「もみじ寺」とも呼ばれる同市金山町中切の玉龍寺も加え、10寺院で案内のチラシなどを作成。各寺では七福神の御朱印も用意した。

 温泉寺の岩淺宏観住職(46)は、七福神が市内でそろうと聞いた時、「驚いた。これは仏の導き」と感じたという。「コロナ禍で息苦しさを感じる世の中。それぞれの寺の雰囲気を味わってもらい、ひと息ついてもらいたい」と願う。

カテゴリ: おでかけ くらし・文化